大勝負にはどんな思考が役に立つのか

先日「ORIGINALS」という本を読みました!


その中で
「大勝負にはどんな思考が役に立つのか」
という項目がサッカーをする上でも
参考になりそうだなと思ったので、
今回はその内容をまとめていきたいと思います!


大勝負にはどんな思考が役に立つのか


何かに挑戦するときには
様々な感情を抱くと思いますが、
特に大勝負となれば
不安な気持ちを抱く人が多いと思います。

ではそんな不安や困難に対応するためには
どうすればいいのでしょうか?


心理学者のジュリー・ノレムさんは、
このような困難な状況に対応するための
二つの戦略の研究をしているそうです。

1.「戦略的楽観主義」... 最高の結果を予測し、
冷静に保ち、目方を高く設定すること 

2.「防衛的悲観主義」...最悪の結果を想定し、
不安を感じながら起こりうる
あらゆる悪い事態を予測しておくこと

ほとんどの人は防衛的悲観主義よりも、
戦略的楽観主義の方が良いのでは?
と思うかもしれません。
#僕もそう思っていました


しかしノレムさんによると、

防衛的悲観主義は不安が強く
分析的な課題などの自信が低いが、
パフォーマンスといった面では
戦略的楽観主義者と同じである

とのことです。


被験者にダーツを投げてもらう実験を実施し、

そのダーツを投げる前に
大成功する様子を思い描いてもらう被験者と、
失敗する様子を思い描いてもらう被験者と、
リラックスしてもらう被験者を
無作為に割り当てたところ、 

その結果として
防衛的悲観主義者のグループは
悪い結果を思い描いていたときの方が、
良い結果をイメージした時や
リラックスした時よりも
ダーツの命中度が30%高かった
そうです。

これは面白い話ですよね。


ではなぜ悲観的であるのに
高いパフォーマンスを発揮できるのでしょうか?


ノレムさんによれば

自己不信に襲われると防衛的悲観主義者は、
わざと大惨事を想定して不安を増幅させ、
その不安をモチベーションに変える
のだ。
最悪のケースを考慮するとそれを回避せねば
という気持ちに突き動かされて、
細部までありとあらゆることに気を回す。

こうすることで事態をコントロールできている
と感じられるのだ。

とのことです。

これはものすごく
心当たりがある内容でした。笑

それこそサッカーをやっていて
よく感じることが、
「なんとかなるさ!」というような
根拠のない自信を持った楽観的主義者の人だと
準備を怠りやすくなる
印象があります。

テスト前に全然勉強をしていないのに
なぜか急に開き直って
「まぁ何とかなるっしょ!」と言って
しっかり赤点を取るみたいな感じです。笑

しかし、
普段から不安を抱えている選手は
少しでもネガティブな気持ちを減らすために、
練習にしっかり励んだり、
コンディションを整えるといった
細部にしっかりこだわる
印象があります。


僕自身は昔から周りの人にポジティブな人間
という印象を持たれていたのですが、
確かにポジティブではありますが
実はそこそこの不安症でもあり
「これで大丈夫かな?」
というような不安な気持ちを抱えながら
生きてきた一面があります。笑 

だからこそ
人よりも考えて、行動を起こすことが
できたのかもしれません。


また、

防衛的悲観主義者の不安は
本番前に最高潮に達するため、
いざという時には成功への準備が万全に整っている。

彼らの自信は最悪の思い込みや
無知からくるものではなく、
現実的な判断と徹底した計画から生じるのだ。

という文がめちゃくちゃ
面白いなと思ったのですが、

これはつまり
一度最悪の事態を思い浮かべておくことで、
ある意味で本番が来る前に
不安が最高潮に達しているから、
いざ本番になると
ほぼ全ての出来事の対処が終わっていて
コントロール感(安心感)を得られる

ということだと思います。


確かに常に最悪の事態を想定しておけば、
いざそうなってしまった時には
すでに頭の中でその事態を体験・対処してるので、
無駄に動揺することがなくなりそう
ですよね。

それこそサッカーというスポーツは
ミスが多々起こりますが、
やはり大きなミスをすればするほど
気持ちがネガティブな方向に向いてしまうものです。

だからこそ試合前から
「自分が失点に絡む」
「ありえないシュートミスをする」
というような最悪の状況やその後の対応などを
めちゃくちゃ鮮明に描くようにしていたら、
仮に本当にそうなってしまったとしても
すぐに気持ちを切り替えて
プレーすることができるかもしれません!

ということで
これまで試合前には自分の成功するプレーしか
頭の中でイメージしてこなかったのですが、
あえて最悪の状況をできるだけ多く鮮明に
イメージして取りくむのも面白そうなので、
ちょっと試しにやってみたいと思います!


という感じで
防衛的悲観主義のメリットを
まとめてみましたが、

しかし、防衛的悲観主義は
課題に対する確固たる信念があるときには
貴重なカギになりますが、
信念が揺らいでいる時は不安や疑問が
裏目に出る恐れがあるみたいなのです...。

という話の続きは
また別の記事で書きたいと思います!

現場からは以上でーす。



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