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1分で聴ける星空物語『1minute Starry Story』を始めた理由

現在、YouTube上にて原則1日1本のペースで『1minute Starry Story』(#1minSS)という「1分間で星空の話をする」動画を投稿しています。

2020年4月末から始めて2ヶ月ほど経ち、動画の数は50本を超えました。
動画を作り投稿することが日常になりつつあり、周りからの反響の声ももありがたいことに少しずつ頂き始め、有り難く思います。

ちなみに登録者数は全星座の数を超えました。笑
これからもぜひご贔屓によろしくお願いします。

さて今回は、改めてこのプロジェクト始めた理由と背景を備忘録を含めて書いていこうと思います。

始めたきっかけ

 一番身近なきっかけは、現在もまだ僕たちに大きな影響を及ぼす「コロナウイルス」でした。

これにより、毎日誰かに「星の話をする」という僕の"日常"は急に破綻しました。そしてそれが同時に、とても大切な時間だと再認識しました。

日本では基本的に星の話を聞くと言うと、プラネタリウムに行くという方法があげられます。
つまり人に「星の話を聞ける場所に来てもらう」ということで、それはそれもちろん素晴らしい形の1つです。

でも僕は世界を旅して、またその場所に行きたい、そこに住む人に再会したい、そんな思いから、星の話を自分がその場所に届けたい」という形を体現したいと思っています。

人に会うことができない状況の中で星空メッセンジャーとして、どうやって相手に星の話を届けるかを考えたとき、オンラインで多くの人に届けられるYouTubeというツールを使うことにしました。

届ける”カタチ”への葛藤

しかし、始めるにあたり、群雄割拠のYouTube業界の中でどのような形で星の話をしたらいいのか、どういう形にしたら人に星の話が届きやすくなるのか、それが大きな悩みでした。

しかしヒントは、自分の人生の中にすでに様々に転がっていました。

①千夜一夜物語

アラビアンナイトとも呼ばれるこの作品は、王様に対して王妃が毎夜1つずつお話をしていくという形をとっています。

僕たちも昔から親しんだ話も含まれているその物語たちは、勝手な想像ですが、当時の王様にとっても、楽しみで、そして励まされたのではないでしょうか。それは話の内容でなく、毎日毎日のその時間そのものが楽しかったと思うのです。明日もまたその時間を楽しみに生きたい、そう思える時間があることで、人はどれほど頑張れるか。

これを星の話でできたら。。。
それが毎日投稿しているきっかけになりました。

②忙しい人のため

現代に生きる人々は、誰もが本当に忙しいと思います。
様々な技術の発達のために、受け取る情報も格段に増え、それによりやるべきこともやりたいこともたくさん選択肢があるといった状況かと思います。

そんな中、星の話を現在はまだ必要としてなかったり、興味を持っていない人々にどのように届けたら受け入れてもらえるのか。。
僕自身でさえ、興味のないことはスルーしてしまったり、押し付けられれば逆に嫌にもなってしまいます。
まあ、でも1分くらいなら。。。

そう、それが時間を1分にしてみようというきっかけでした。

もちろん、他の方の1分という時間を軽視しているわけではありません。1分だって、とても貴重な時間。
でも1分ならば、「聴いてもらえませんか?」というお願い自体を聞き入れてくれやすいのではないか?と思ったのです。

改めて、星の話を届ける意味

そして改めて、そもそも、人が星の話を求めているのか?ということを考え直しました。その時にふとこんな体験を思い出したのです。ここ10年ほどで、日本は多くの自然災害の被害にあってきました。特にここ数年は本当に辛い災害が多く起こっている気がします。

僕の知り合いもそれで命を落としたり、被害にあったりしているとき、何度も自分には何もできない。。と無力を感じることがありました。僕の星の話は娯楽の範囲で、いざという時には何の役にも立たないと思わされてしまったのです。

しかしある災害で街の灯りが消えたとき、その空に輝く星に改めて気づいた人々がSNS上に星空の写真などを投稿しました。
喉を潤し、お腹を満たし、体を温めるといった人にとって最も大切で根底にある”身体的な生命活動”にはタッチできないけど、もう1つの大切な”心”の部分を、潤し、満たし、温めることができるんではないか?と思わせてくれる出来事でした。

過去に星は人々の生活の目印だったり、社会や国の未来を占うために使われていました。現在は時代と文化が変わり、娯楽部分を担当することが多いけれど、改めて今、星は娯楽とともに人の原始的な部分にも大切なものになりうるのではないかと感じ、多くの人に星の話を届ける意味を見出せました。

これらの背景といくつかの思い出や体験がパズルのピースのように集まり、出来上がったのが『1minuteStarryStory』です。

人によっては、星の話は娯楽で人生に必要不可欠なものではないかもしれません。

それでも、世界一周したその期間の中でも、「星なんて大キライだ!」という人にはあったことはありませんでした。

きっと星は人の根源的な部分に訴えかける力があると思うのです。ほんのささやかにでも。。
そして、それは人生の岐路に立ったときに星を見上げ思ったことが自分の背中を押し、助けてくれるときがあるはずです。

だから、星の話を娯楽から生活へ、改めて浸透させたいのです。

少しでも多くの人に星の話が届くことを、今日も星に祈っております。

『星空を知れば、人生は2倍楽しくなります。』

星空メッセンジャーササキユウタ