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ほんの紹介『WORKSIGHT studio O+Aが生んだワークプレイス新時代』

オフィスデザインの仕事において、意思決定者とのアライメントが言及されるというのは、なるほど感。空間のタイポロジーも、10まで広げてあるから、クライアントにきめ細かな認識を提供できるのだろう。

#ヒトカラ読書部
#studiooaが生んだワークプレイス新時代
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studio O+Aが持つ強さ
①顧客のインサイトをつかむ力
②非言語コミュニケーションデザイン
③意思決定者とのアライメント
④クイックデリバリー
⑤プリモのリーダーシップ
⑥ブランド戦略を生み出すダイバーシティ
⑦少人数のアジャイル組織
⑧イノベーションプロジェクト
⑨時代変化を読んだピボット

彼らは意思決定者との密接な関係を重要視しており、プロジェクトを受ける際の判断材料の1つとしている。ワークプレイスを新しくすることはクライアントのビジネスに変化を起こす起爆剤であり、時として旧来の働き方に慣れ親しんだワーカーにとって快適なものにならないこともある。さまざまな利害を調整し、最大限までストレッチしたチャレンジにゴーサインを下せるのは、経営者をはじめc-suiteと呼ばれる役員クラス以上でなければ難しい。鮮度の高い踏み込んだ提案をぶつけるためにも、エスカレーションをなくすことは欠かせないのだ。

ワークプレイスを読み解くタイポロジー
①リビングルーム:ゲストを迎えたり、同僚と会うといったエンターテインメント、そしてハングアウトのための空間である。特徴には心地よい家具、ゆったりとした構成と潤沢な光がある。
②シンクタンク:他人に共有する前のアイデアを固めるために、身を隠したいときがある。会議の前に、同僚に相談するのもいいし、見繕いをしてもいい。ここは、こうしたすべてのニーズを満たす空間だ。
③インディビジュアルワークエリア:正式には従業員のデスク。オープンプランの職場において、決められたデスクはだいたいの場合、一時的なものでらモダンデザイン的にはラップトップを持って動き回るのが理想なのだが、多くの人がいまだに文房具や家族の写真を置く場所を求めるものだ。
④スタジオ:チームの集まりや報告のための場所は、オフィスのその他のエリアに開けながら、照明や家具によって隔てられる。チームのメンバーと一緒にドラフトを検討したり、来週の動きを相談したりする場所。
⑤ワークショップ:デジタルの世界には、スタッフが手を汚せるような場所が逃避先になる。実際の業務に使う頭脳の量が大きいほど、自転車を直したり、植物を植えたり、やりかけのアートプロジェクトによって心や精神をリフレッシュすることが重要になる。
⑥タウンホール:大きなキッチンのときもあれば、スタジオ型の座れる階段を置くときもある。大きな発表があれば全社員が集まる場所として機能するし、個人がランチを食べてもいい。オフィスの広場にあたる場所だ。
⑦ライブラリー:本を読むという行為が含まれるとき、そうでなきときがあるが、それより通常の図書館が持つ静かで考えごとに最適な雰囲気を持つ場所。集中するため、研究のための場所で、基本的には会話禁止ゾーンである。
⑧シェルター:スペースの中のスペースという機能はオフィスデザインの中では比較的新しい存在だ。大きなオフィスの中に自立するタイプ(ユート、カバーナ、サイロ)も、壁の一部が座席になっているタイプも、オフィスに目を配りながららその流れから孤立できる場所だ。
⑨エニウェア:いいデザインは無駄なゾーンを許さない。インテリアのすべての空間が潜在的には利用できる。廊下、階段、窓台、その他のニュートラルなエリアは、インフォーマルなやりとりを引き起こすために、また休息の場を与えるために使うことができる。
⑩ウォールーム:戦略的な企画や危機管理に関する業務は、独特なミーティングを必要とする。長時間を(チームと)共同で過ごすために調整されたスペースは、よく要望のあるタイポロジーである。くつろぎ、プライベートな会話、激しい議論に必要な枠組みを組み合わせている。

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