見出し画像

⑨HOT 3D PRINTING INFORMATION(2021/5/23)

皆さんこんにちは。ゆうたろすです。
私が愛読している3D PrintingMedia Network様より引用して、世界の3Dプリント業界の最新情報を皆さんにお届けします!

本日は海外の3Dプリント活用事例についてご紹介します。

Irradiation resistant titanium and other uses of AM in the nuclear industry(2021年5月21日公開)
原子力産業におけるAMの用途(ex.耐放射線性チタン他)」

まずはじめに、原子力産業の中身としては大きく分けて2つあり、原子力発電所関連のものと、宇宙空間での使用品のものがあります。
いずれも過酷な環境であり非常にシビアな性能が求められますが、ステップを踏みながら海外でもようやく実装に取り組んでいるフェーズに入っているとのこと。早速内容を見ていきましょう。

まず、原子力産業用途の開発が進んだきた背景には、炭化ホウ素を含有する放射線遮蔽材料の開発があるようです。
中性子と陽子の照射に耐えるチタン合金材料(Ti-6Al-4V / LaB6(六ホウ化ランタン))がIurii Bilobrovによって開発されています。

この開発によって、宇宙に滞在する衛星へのフレアによる陽子照射 がクリアでき、宇宙空間で3Dプリントするメリットが増加。
真空下での金属造形をすることによって、腐食・錆の懸念が払拭され、非破壊検査の精度が上がる等宇宙空間での快適性が向上します。人類の火星移住にまた1歩近づきますね。

さらに原子力発電に関するプロジェクトについて
原子力発電所のスペアパーツとして3Dプリント品を使用するアメリカのプロジェクトにGE Hitachi Nuclear Energyが採択されています。実際にプリントした部品は試験を経て、プラントの交換部品として運用されています。

ロシアでも同様の動きがあります。RusATでは、2021年の終わりまでに州の基準の要件に従ってレーザー光源のテストの全サイクルを実行し、連続生産のためのラインを準備することを計画しています。

また、Westinghouseでは2023年までに3Dプリント炉心を開発する前例のない試みに取り組んでいます。

【ゆうたろすイチオシポイント】
地球上と地球外の両方におけるメリットを得られる、3Dプリントの最新アップデートでした。非常にニッチな産業ですが、安全性が厳しく求られる分野での進歩ということもあり今回取り上げさせていただきました!


いかがでしたでしょうか!
これからも魅力的な3Dプリントの世界について発信するつもりですので、面白いと思っていただいた方は是非フォローお願いします。
よければ他の記事もどうぞ。前回の記事はこちら


コメント欄にてxxx業界の動向についてまとめてほしい!などの要望を受け付けています。その他感想などもお待ちしています。



「3Dプリンターが創る未来」については様々な議論が交わされています。
未来学者 Christpher Barnatt氏がまとめた書籍では主な3D造形技術の仕組みや、製造業での応用例に深く触れています。臓器の製造などのバイオプリンティングや地球環境問題の対策まで、業界トレンドを広く知れる良書です。ご興味ある方は是非どうぞ。(ゆうたろすのバイブルです。)


ゆうたろすは企業における3Dプリント技術の導入支援もしております。ご相談はLinkedinアカウントのDMまでご連絡ください。

ゆうたろすは、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。

いつもありがとうございます。息子のおむつ代に使わせて頂きます!今後も分かりやすい記事を書くように心がけていきます!