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ぼくらフリゲ作者カップル!」あとがき(後編)

この記事は「ぼくらフリゲ作者カップル!」あとがき(前編)の続きです。
まだ前編を読んでない方は、こちらを先に読むことをお勧めします。


ネタバレを回避するための女装塩田くんイラスト

「ぼくらフリゲ作者カップル!」ふりーむ掲載見送り

前回のあらすじ。
「ぼくらフリゲ作者カップル!」、ふりーむの審査に通らず掲載見送りになりました。

ふりーむの審査結果はふりーむのマイページで確認できる他、メールでも報告されます、
メールには掲載見送りになった理由と連絡事項が書いてあり、普通なら連絡事項を見ることで掲載できない理由を確認できます。
Xで「ふりーむ 掲載見送り」で検索したところ、だいたい以下の理由で掲載見送りになる模様。

  • R-18相当の表現(暴力・性的描写など)

  • 他サイトへの誘導

  • ファイルの不備(余計なファイルが入っている など)

掲載見送りが妥当かどうかはともかく、掲載見送りになった理由は説明されています。
さて、今作は何が原因で掲載見送りになったかというと……

理由  : 掲載できない内容が含まれている
連絡事項: 掲載できない内容が含まれていました。

ふりーむマイページに表示された連絡事項より引用

……小泉進次郎かな?

とにかく、何らかの掲載できない内容が含まれているのが原因ですが、具体的な内容は不明。
問題点を修正して再申請しようにも、その問題点が全くわからない。

……いや、原因に心当たりはあるのですが。

掲載見送りになった理由の推測

掲載見送りになった理由は「掲載できない内容が含まれている」。
このことから、ファイルの不備や他サイトへの誘導が原因ではないと思われます。
また、R-18相当の表現とも書いてないので、たぶん暴力表現や性的描写が原因でもない。

その上で、掲載見送りになった原因と思われる要素は以下の通り。

  • PHPやSQLなどサーバーと接続する機能に言及しており、今作にネット接続機能があると誤認されるおそれがある

  • ノベルゲーム以外のゲームを批判する要素がある

  • 近年のフリーゲーム掲載プラットフォームにおける規制や審査基準の厳しさについて言及するシーンが有る

そして、たぶん最大の原因はこれ。

傑作フリーゲームを掲載見送りにしたフリーゲーム公開サイトに対して「ざまーみろ」と罵るシーンが有る。

……どう見ても私が原因でした。ごめんなさい。
というか、審査した上でこの作品を掲載したノベコレさんが寛容すぎる。

ふりーむ運営としても、この作品の審査には頭を悩ませたと思います。
運営を批判するような内容の作品だが、あくまで作中に登場するのは架空のサイトでありふりーむに対する批判とは言い切れない。
何らかの理由で掲載見送りにしたいが、暴力的な描写などの禁止事項に該当する要素がない。
それらを考慮した結果、「掲載できない内容がある」という理由での掲載見送りになったと思われます。

色々と引っかかるところはあるものの、ノベコレでは公開できたし、別にいっか。
そう考えていたのですが……。

やっぱり公開、したいよね?

「ぼくらフリゲ作者カップル!F」ふりーむ登録申請


数日後、ふりーむ向けに修正を行なったバージョンを作成。
ノベコレ版と区別する為に、タイトルも「ぼくらフリゲ作者カップル!」と変更。
ついでにタイトル画面の色も変更しました。
4/7、このバージョンでふりーむに再申請しました。

この作品ですが、無印版で審査に引っかかったと思われる箇所は全て削除・修正しました。
例の「ざまーみろ」のセリフはもちろん、SQLやPHPなどのネット接続を想起させるセリフ・死を想起させる台詞の修正、女の子が頬を赤らめてるシーンの表情変更などを実施。

一番の変更点は、米倉が作ったゲームが掲載見送りにならなかったこと
これは本作のプロットを大きく揺るがす大変更。
今作のストーリーは「自分が天才だと思い込んでる若いクリエイターが、何らかの原因で挫折して、それを乗り越えていく」というもの。
これ自体は物語としては王道であり、少々使い古されていますが今でも通用するプロットです。
挫折のタイミングこそ違うものの、塩田・米倉ともに挫折するシーンがありました。

で、今回の修正では米倉が挫折するシーンが消えました

その結果、塩田が米倉と共同制作する動機が弱くなってしまいました。
あと、天才美少女がモブ男子に懇願するという本作の見どころが無くなってしまったのも惜しい。

この修正版を公開するにあたって、もう一人テストプレイヤーを追加することにしました。
無印版で依頼したととと 様は、実力はあるものの過去に何度もふりーむ掲載見送りになっており、不適切な描写のチェック要員としては不適任だと判断。
そこで、私がフォローしてる人で無印版の実況ポストを呟いていた某氏に依頼しました。
この人もこの人で問題行動を起こしているのですが、それはまた別な話

テストプレイの結果、内容は凡庸で無印版よりつまらないものの、ふりーむに掲載見送りになる要素はないという結論になりました。
私とテストプレイヤー2人で満場一致でこの結論になったので、今度こそ通るはず。

……正直なところ、このバージョンを公開するのに抵抗はありました。
作品の本質を歪めて、凡庸で面白くない作品になった。
そこまでして、ふりーむに掲載する価値はあるのか?
仮に公開されても、DL数は伸びないのでは?

……これらの不安は、全て杞憂に終わりました。

ふりーむ、2度目の掲載見送り

4/10、「ぼくらフリゲ作者カップル!F」ふりーむ掲載見送り
申請から3日、最近のふりーむの現状を考えると異例のスピード掲載見送りでした。
理由は前回と同じく「掲載できない内容が含まれている」で、具体的な理由はなし。

この作品が掲載見送りになった理由ですが、全くわかりません
掲載できない内容に心当たりはないし、なぜ公開できなかったのか全くわからない。

一応、あるテストプレイヤーさんから「本来の起承転結のうち結の部分が無くなったような作品構成をしており、ふりーむに対する皮肉として面白い物語になってる」とコメントをもらっていました。
ふりーむで掲載できない表現を削った結果、ふりーむに対する皮肉と捉えられてしまった。
……だとしたら、どうすればふりーむに対する皮肉ではない作品を作れるのか?

とにかく、掲載見送りになった「掲載できない内容」がわからない。
仕方がないので、期間限定でサイトで公開しました(現在は公開終了)。
「掲載見送りになった原因が全くわからないので、意見を求める為に公開した」「原因と思われる表現を見つけた方は連絡ください」とコメントを添えて。

翌日、ブログにコメントが来ました。
コメントを要約すると、

  • ふりーむを揶揄する内容を書いて、心情を損ねたから

  • 審査落ちの理由を書いてないのは、相手が相当怒っているから

  • 出禁にされても仕方ない

コメントの全文を読みたい方はこちらからどうぞ(非推奨)

これをアンチのコメントだと一蹴するのは簡単だし、これが事実とは限らないのですが。
おそらく、このコメントが一番事実に近いと思われます。

元を辿れば、私がフリーゲーム掲載サイトに対して「ざまーみろ」と罵るような作品を投稿したのが原因。
今回の件は、私が悪かった。
私は色々と自由にやりすぎた。今は反省している。

ただ、仮にそうだとしても。
ふりーむ運営を批判した製作者だからといって、問題となる要素を排除した作品まで経済見送りにする必要はあるのか?
掲載できない内容を含まない作品を「掲載できない内容が含まれている」という理由で掲載見送りにする、そんなふりーむ運営は本当に正しいのか?
今回の一件で、私の方もふりーむの運営に疑念を抱くようになりました。


今後のふりーむとの関わり方について(米倉宣言)

今後1年間、ふりーむに自作ゲームを投稿しません
これは自分自身に対するであり、ふりーむに対する反発や離脱ではありません。
ふりーむを揶揄する内容の作品を投稿した、私が悪い。ただそれだけの話。

今後1年間、ふりーむで公開中の作品のアプデは行いません
ふりーむに実質出禁にされた以上、ファイル修正などが通らない可能性が高い為。

その一方で、以下のことは今後も変わりません。

ふりーむで公開された他作者の作品はプレイする
無関係な他のフリゲ作者に、迷惑をかけるわけにはいかないため。
ただし、ノベコレやフリーゲーム夢現、PLiCyなどで公開されている場合、そちらを優先してプレイします。

ふりーむに掲載中の作品は、基本的に公開は続ける
ただし、以下の場合は例外とする

  • 運営によって公開停止にされた場合

  • 重大な不具合や脆弱性が見つかった場合

  • 素材製作者や利害関係者から公開差し止めが求められた場合

さすがのふりーむも、出禁にした相手の作品の公開停止は認めてくれる……はず。
もっとも、ふりーむにはコンテスト受賞作の公開停止を認めなかった過去はあるのですが。

ふりーむの企画で手に入れたモップは、今後も使う
過去作「冥列車で行こう」は企画「ワンマップフェス5」参加作品であり、その景品としてモップを手に入れました。
モップに罪はないので、今後も使用します。


モップくん

さいごに

「ぼくらフリゲ作者カップル!」ですが、ノベコレの方では問題なく公開されています。
ありがたいことに、現時点で200DLを達成しており、評価も良いようです。
運営からすれば複雑な作品ではありますが、少なくともプレイヤーからの評価は高い作品のようです。
これでゲーム自体がクソゲーだったらどうしようもなかったのですが、面白い作品で本当に良かった。

最後に、この作品のヒロインである米倉愛莉のセリフを再掲して、この記事を締めたいと思います。


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