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Indeedで成果を出すための最重要指標は応募開始率である

Indeedに掲載したことがない企業さんからすると、

応募開始率ってそもそも何?」

という方もいるかもしれないので、あらためてIndeedの指標について確認。

Indeedの「応募開始率」とは?

Indeedでは管理画面のアナリティクスから様々な指標を見ることができる。

Indeedアナリティクスで見られるデータはこんな感じ

それぞれの指標の意味はこちら

表示回数・・・・・求人がIndeedの検索結果画面上で表示された回数
クリック数・・・・求人が検索結果画面でクリックされ閲覧された回数
応募開始数・・・・閲覧された求人の「応募する」ボタンが押された回数
応募数・・・・・・求人に対して実際に応募された件数
クリック率・・・・クリック数÷表示回数
応募開始率・・・・応募開始数÷クリック数
応募完了率・・・・応募数÷応募開始数
応募率・・・・・・応募数÷クリック数
平均クリック単価・1クリックさるために掛かった平均の広告費
平均応募単価・・・1応募獲得するために掛かった平均の広告費

応募開始率とは、応募開始数÷クリック数で計算される(厳密には×100)

そもそも「応募開始数」とは何か?というと、閲覧された求人の「応募する」ボタンが押された回数。つまり、求職者が求人を閲覧して応募という行動を開始したと考える。

ビジュアルで表現するとイメージしやすいかもしれない。

なんとなく、応募に近いところにある指標であることは理解できた。

だけど、なぜ応募数や応募率ではなく、あえて応募開始率が最重要と思うようになったのか?改めて言語化してみる。

応募開始率は求人の質を測る指標

興味を持って求人原稿をクリックした求職者が、そのページ内で起こせる次のアクションは応募ボタンを押すことだけ。

では、応募ボタンを押さなかった求職者はどうするか?

ページを閉じて他社の求人を探しにいく。
つまり、求人ページから離脱することになる。

求人をクリックした求職者が応募せず離脱してしまう理由は、

・自分が思っていたような求人内容ではなかった
・求人内容に知りたい情報が記載されていなかった
・求人内容を応募を決意するほど動機づけられなかった

など、求人内容に関わるものである可能性が高い。

つまり、応募開始率は求人の質を測る指標となっている。

違う言葉で表現すると、Indeedの応募開始率とはWEBマーケティングでいうところのエンゲージメント率と言えるのではないか?

ちなみに、GoogleのツールGA4におけるエンゲージメントの定義はこちら

単にページを見ただけではなく、ユーザーがサイトやアプリと積極的に関わり合ったことを指し、具体的には、以下のいずれかの条件を満たした場合に、エンゲージメントが発生したとみなされます。
・10秒以上セッションが継続した
・コンバージョンイベントが発生した
・2ページ以上閲覧された

GA4におけるエンゲージメントの定義

GA4がリリースされたのは2020年。応募開始という概念がIndeedに実装されたのが2021年6月(だったはず…)

わざわざこの時期に追加した、ということは何かしらの意図があったはず

求人原稿のエンゲージメントを見るための指標として、応募開始数・応募開始率を導入したと考えるのが自然。

ちなみに、求人ボックスにもアクション数という応募開始数と同じ指標が設けられている。応募開始という概念は、採用マーケティング全般における重要指標と考えても良さそうだ。

応募率を見るだけじゃダメなのか?

求人原稿の質を測る指標なら、応募率という概念が以前からあったはず。応募率じゃダメなのか?という疑問も当然出てくる。

ただ応募率は、応募率=応募数÷クリック数となるため、クリック→応募開始→応募完了という3つのプロセスを含む指標となる。

応募ボタンを押した後の応募フォームでの離脱(いわゆるカゴ落ち)と、そもそも応募ボタンがクリックされているかでは改善の方向性が違う

応募開始=求人原稿の内容の改善
応募完了=フォームの項目数や必須項目の改善

応募率という指標だけでは、応募開始と応募完了どちらが課題かがわからない。応募開始率を見ることで、純粋な求人原稿の質を確認できるわけだ。

結局、Indeedの改善は原稿内容が9割

Indeed運用する際に確認しておきたい指標と分析の切り口

Indeedには応募開始率以外にもさまざまな指標がある。だから、他の指標も合わせて確認しながら運用する必要があるのは言うまでもない。

とはいえ、以前にこちらの記事にもまとめたように、ほとんどの指標は原稿内容を変えることで改善できる。

たとえば、表示回数を増やしたければ原稿内のキーワード数を増やす必要がある。クリック数を増やすには、職種名や原稿の写真の改善が効果的。そして、応募開始数を高めるにはターゲットにあった求人内容の記載が必要。

つまり、Indeedの運用・改善は求人原稿が9割と言っても過言ではない。

応募開始率は非常に重要な概念であるにも関わらず活用できている企業は少ない。だからこそ、活用できた会社は一歩リードできるのではないか?

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