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しばらく今を生きていない?いえ、パンをかじって今を楽しみました。

「朝は時間がない!」

皆さんも一度は思ったことがあるはずです。

そんな中でも、人は3食しっかり食事をとります。

中には1食とか2食の方もいるでしょうか(かくいう僕も1.5食ぐらい)

とある会社が男女4635人を対象に行ったアンケート結果によると、約83%の人がちゃんと朝ごはんを食べているそうです。

分母は弱いですが、83%という数字は僕にとって驚きでした。意外と高い。

そもそも人間が3食食べるようになったのは、むしろ朝ごはんを食べるようになったのはエジソンが開発したトースターを売りたくて買ったというのが、起源と言われています。

土用の丑の日に鰻を食べるとか、バレンタインデーにチョコを売るとかと同じ理由です。要は、マーケティングの賜物ということです。

なのですが、一度習慣にしてしまうとやめられないのが人間であって、数千年と続いていた食事形態をここ数十年でガラッと変えてしまいました。

結果、長くても8−10時間に一回は食事を摂るものだから胃が休まる時間がありません。

ただし、本当はそこまで頻繁に食事を取らなくても良いんです。空腹になったらなったで脂肪を燃焼してエネルギーとして人は動けるので、お腹が空いていること自体には何ら問題ありません。むしろ、飢餓状態の方が集中力も直観力も上がるので、朝ごはんは食べずに午前中にしっかりと仕事をし、昼に軽食を食べ、夜に好きなものを食べるぐらいがこの飽食の現代には丁度良いぐらいです。

16時間食べない時間を作りましょう。というリーンゲインズ法という方法もあるぐらいですからね。


そんな朝ごはんを食べない僕なのですが、朝にふと時間が空き、パン屋の前を通ったらあまりにもパンが美味しそうで、不覚にも食べてしまいました。

今回はその時の話です。


せかせか食べる。ながらで食べる。

「朝ごはんは新聞を広げながら、パンをかじる。」

少し前のサラリーマンの定番の姿です。

「時間がないからとりあえず口の中にものを突っ込む。」

学生の皆さんはそんな感じですかね。

昨日僕がカフェに行った時は

「周りにいた人達はみんなスマホを片手にパンをかじって、それをコーヒーで流してました。」

カフェに着いて、ちょっと良いコーヒーを飲んで、美味しそうなパンを買うところまではちゃんと選んでいたはずなのに、いざ食事をする時はスマホの中の世界の住人になります。

目の前の世界は何処へやら。

「時間のない朝だから、ちゃんと朝食をとるだけでいいじゃん。」

「朝一でチェックしなきゃいけないものがあるから。」

そんな声が聞こえてきそうですが、先ほども言った通り、そもそも人間は朝ご飯を食べる必要のない生物でした。

言ってしまえば、そういう習慣だから食べている。それだけです。3−4週間も朝ご飯を抜きで生活すれば、すぐに慣れます。普通の人間である僕はそうでした。

「長生きは出来るようになったが しばらく今を生きていない」

と牧師のボブ・ムーアヘッド氏も言っています。

無の時間にお金を使ってお腹の脂肪を増やすなら、朝の600円を夜ご飯に持っていけば、少し良い食事ができると思うのです。いつも夜食べてる500円のチーズが1100円の物になったらちょっといい気分で晩酌出来そうじゃないですか?

朝ご飯を摂るな。と言っているわけではないのですが「作業」で食べるのならカットしてもいいんじゃないかな、と僕は思います。


パン食べました

そんな事を言ってますが、パン食べました。

普段降りない駅に降りたら目の前がパン屋さんで、甘い香りが僕を誘惑するもんだから、たまには付き合ってやるかと言わんばかりに買って食べてしまいました。

ただ、時間もあったので「ながら」ではなく、目の前のパンに集中し今を生きることを意識しながら、食べました。

美味しかったです。

解説していくと

まず、色。綺麗な焼き色、ブラウンカラーです。

おそらくバターがキラキラしています。


周りはサクサクしていて、甘さは控えめの部分。

要は、脂質です。脂質は体への吸収が良く、人間が本能的に欲している栄養素な上、バターの香りがさらにそれを引き立てます。

空腹状態のお腹にとって、あまりの美味しさにどんどん口が進みます。

そして次に見えてきたのはレーズンです。

ここら辺は激甘区域でした。生地もちょっとしっとりしています。

ここで活躍するのが一緒に頼んだコーヒーです。このパンにほとんどない要素である苦味を加えてくれます。コーヒーの苦味が口の中に残っているので、次の一口がより一層おいしく感じられます。

糖分は脳にドーパミンという中毒物質を作りだします。栄養素としても、脳へのエネルギーになるものですし、空腹状態で九州の良い体からしたら「神」みたいなもんです。

食べ進み「もう少しだ。さあ、食べ終わるかな」というタイミングで口に飛び込んできたのは酸味、おそらくりんごが入ってました。

激甘区域で終わらせては後味に支障が出るかもしれませんからね。アフターケアと言わんばかりに、酸味でしめてきました。憎い奴です。

最後に、コーヒーを飲み干し。

食事を楽しんだ。という余韻に浸り、店を出ました。

美味しかったですし、リピーターになってしまうような仕組みでたくさんのパンでした。

おかげさまで「朝から食事を楽しむ」ということができた上に、ブログのネタまで提供してくれました。笑


マインドフルイーティング

実はこの「細かく観察しながら食事をする」というのは、マインドフルイーティングと言われるトレーニングの一つであり自己観察能力というものを上げてくれます。

どれくらい凄いかっていうと、不安障害を持った人の治療に使われているレベルです。

一応、正式な手順を紹介します。


『1、触覚、視覚、嗅覚で味わう。

 見た目、香りを楽しみます。パンだったら触ってみても良いです。

2、自分の感覚を観察する。

 それに対し、自分がどういう感覚を持ったのかを観察します。空腹感が増したのか、それとも口の中から唾液が出てきたのか。など。

3、食べる。

 実際に食べます。噛む前に、香りや味を楽しみます。

4、噛んで飲み込む。

 噛んで、飲み込みます。自分の舌はどんな風になっているのか、口の中にはどんな香りが残っているのか。』


以上です。

まあ、普段の食事でここまでやる必要はありませんが「食事を集中して楽しむって言うのは、脳にも良いし不安対策にもなるんだよ」ってことだけ覚えていただけたら十分です。

ながら勉強は集中力の欠如に繋がる。

マルチタスクは幸福度が下がる。

こんな研究結果もあるので、食事も「何かしながら」は出来るだけ避けたいですね。

ハードワーカーな人の多い日本人には難しいかもしれませんが(⌒-⌒; )


ちなみに、ですがこのマインドフルイーティングは鈴木祐さんの「最高の体調」を参考にさせていただきました。

ありがとうございました。

少しでも何かお役に立てたなら幸いです。


では^^

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