汁太郎

東北地方で漁師をしています。 元4回戦のプロボクサーでもあります。 漁業の事、ふざけた…

汁太郎

東北地方で漁師をしています。 元4回戦のプロボクサーでもあります。 漁業の事、ふざけた事様々な事を書いてます。

最近の記事

トロッとキリッと黒霧島

ふと気が向いて携帯電話のメモ帳を漁っていると以下のようなメモが出てきた。日時は昨年の3月13日と書いてある。以下はその文章である。 ニーチェの言葉にこういうものがある。 「事実というものは存在しない。存在するのは解釈だけである。」 私は結婚生活の終盤において「経済」と「家庭」という二つの解釈でしか元妻(実は離婚してました)を見てなかった。 ここで彼女の名誉のために注釈を入れるが、決して度を越した散財をする訳でもなければ一切の家事をやらない訳でもなかった。 ただ家事やお

    • ラッコ

      自然界のラッコは、寝る時に漂流しないように昆布などの海藻をを体にまきつけて寝る習性がある。そして水族館のラッコは海藻がない為にお互いの手を繋ぎあって寝るらしい。私も隣で寝ている彼女と手を繋ぎあって「ラッコみたいだね」なんて笑いあって寝たいものである。(バツイチ30歳男性)。そんなラッコに必要不可欠な昆布などの海藻が近年岩手県沿岸で減少している事を皆さんはご存知だろうか。 今岩手県沿岸では「磯焼け現象」という現象が起きている。とっても簡単に説明すると、今まで海藻が覆い茂ってい

      • 抱っこ。

        これから話す話はフィクションであり体験談だ。それを踏まえて読んでほしい。 この夏私は疲れ果てていた。今までにないタコの不漁、時化続きで何も取れないウニ漁。私の取る漁種は壊滅的であった。 それでも待ってくれない住宅ローン、光熱費の支払い、取れなくてもかかる船のガソリン代。それに加えてコロナ感染ときた。10日間の隔離生活は私を追い詰めるには十分すぎる時間だった。「もうこんなプレッシャーから解放されて楽になりたい」「誰かに抱っこされながら眠りたい。赤ちゃんになりたい」そんなこと

      トロッとキリッと黒霧島