ユニットバスに湯船を張る

バブを貰った。

引っ越してきてから一度もお湯を張っていない。
なんかユニットバスにお湯を張ってもなぁって理由も無くそう思っていた。なんとなくそう思ってただけだから人に言っても割とキョトンとされる。「お風呂無いんだっけ?」って聞かれて、ユニットバスだよって言うと、別に張れば良くない?って反応が返ってくる。バブを貰った時もそんなことを言った気がする。頭のどこかにあるそういった固定概念のせいでただ理由も無くユニットバスではお湯を張っていなかった。だから貰ったバブもなんとなくずっとカバンに入れっぱなしだった。

ある日なんとなくユニットバスにスマホを持ち込んだ。スマホ持ち込んだらお湯張るかぁって思ってまあまあシャワー浴びてびしょびしょになりながらもバブを取りに行った。

そういえば「ついに今日はバブ使うぞ〜」とか肩ぶんまわしながら家に帰った。家帰ったら忘れてたので部屋が濡れた。バブが入ってるカバンは布団の上に置いてあったし、バブはカバンの1番底にあった。身体が濡れてなかったらもっと冷静にバブを取りに行けたんだろうし部屋が濡れない方法でバブを回収出来たんだろうなぁって思った。自分が濡れている時の方が部屋が濡れないように部屋の中を歩かなければならないのに、自分が濡れている時は「部屋をあまり濡らしてはいけない」と思いながら歩くから余計部屋が濡れるのが悔しい。

いざユニットバスにお湯を張ってみたらそんなに悪い気はしなかった。温泉じゃない限りお湯にお風呂もユニットバスも関係ない。温度しかわかんない。やっぱりユニットバスでお湯張ってもなぁっていう発想は根も葉もない発想だった。いやでもカーテンがちょっとだけ嫌だった。めちゃくちゃ良いわバブ。湯船めっちゃ良いわ。体洗った後だからゼロからお湯が貯まるところを座って待たないといけないんだけど全然大丈夫。スマホ持ち込んでるから。バブが良かったので翌日コンビニで疲労回復って書いてある入浴剤を買ってみた。お湯がものすごく紫になった。マタタビゼリーみたいな。猫の恩返しの。疲労回復のお湯って紫なんだ。成分とかわかんないから紫を視覚で感じるしかなくて疲労回復したかどうかはわかんなかった。

僕は外でASMRを聴きながら「かぐや様は告らせたい。」を読んでいる。全然表情に出ている。マスクしてた時に慣れちゃったとかではない。授業中にラノベ読んでた時も笑い声だけは抑えてたけどあとは全部出てた。外なのに恥ずかしげもなくASMRを聴き「かぐや様は告らせたい。」を読み「これが風呂入りながら出来たらなぁ」などと思ってしまった。なんの恥ずかしげもなく。今やどこで誰が見てるかわからないもんなんですけどね。「先ほどラーメン屋でお見かけしました」みたいなこともあるんですけどね。実際に見つからないと本当の配慮は出来ないし本当の後悔はやってこないし本当の用心は出来ません。ワイヤレスイヤホンをお湯から守るためには耳ごと覆うカバーみたいなやつが必要だ。なんだか耳への負担が大きそうだ。そしたら耳だけ汚くなっちゃうね。

スケットダンスの修学旅行編でボッスンとヒメコが入れ替わっちゃうやつのバスで帰ってる時にボッスンがヒメコの耳の裏の匂いを嗅いで「なんか変な匂いするぞ」って言ってるシーンをすごい覚えている。思い出すたびに耳の裏の匂いを嗅いでみようとするんだけどいつもあんまりピンと来ない。風呂入りながらASMR聴いてワイヤレスイヤホンをお湯から守るためのカバーを耳につけてたらピンと来るんだろうか。

そんなカバーないんだけどね!で締めようと思ったのに調べたらいっぱい出てきた。
ご使用中の皆さんもしいたらいかがですか?なんか変な匂いしますか?

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