手を振る長さ

家にお酒がよく余る。
なんかこう家に帰るまでの間に「今日は絶対に晩酌するぞ！」って決意しておかないと飲む前に寝てしまう。生活が下手だから『1日のスケジュール』っていう円グラフに『酒』を入れる方法がわかんない。飲んじゃえばいいのにって思ったかい？僕も今こうやって書いてる時は飲んじゃえばいいのにって思ってる。家で1人で酒を飲んだらもうその日が終わってしまうと思うと、飲まなきゃ終わらないんじゃないか？と思ってなんか飲まないでただただ起きている。起きてるだけなら飲んじゃえばいいのにね。

沖縄土産で泡盛を貰ったので「今日は絶対に晩酌するぞ！」と思って炭酸水を買いにコンビニに向かった。レジ前でおじさんがウロウロしてた。もう深夜だったので全部セルフレジになっていて、どうやら現金しか持ってない様子のおじさんはこれ買えないのかな？ってなっていた。

セルフレジでの買い物を終えた僕は去り際そのおじさんに

「ベル押せば多分行けますよ」

と告げてその場を去った。

おじさんは「ありがとうございます」と言ってベルを押した。この間お互い目を合わせることは無かった。なんかこの、お互い目を合わせることが無かったのが純粋に1番気持ち良かった。

お互い目を合わせることが無いからこその「今の感じ悪くなかったかな…？」と思う必要の無さである。人と目が合った時に外すタイミングが未だにわからない。

バイバイってしてからどれくらいでバイバイすればいいんだろうか。僕は名残惜しいのでいつまででもバイバイしてしまう。相手と物理が許すまでバイバイをしてしまう。ダウはみんなあまりにも会ってるからか大体あっけない。特に道上はすごい。対人スイッチをOFFるのが人よりワンテンポ早いからバイバイより先にバイバイが終わってる。あっけない。吉原はこちらに興味が無さそうだからバイバイしやすい。中島はちょうど良い。蓮見さんは大体次の予定がありそうにどこかへ行く。園田は口では寂しそうにする割にはあっさりしている。飯原はそもそも別れ際が存在しない。忽那はいつまででもバイバイに付き合ってくれる。「この人はいつまで手を振るんだろう」っていう顔をしながらいつまででも手を振り返してくれる。優しい。でも1人で歩いて帰ったりもするから自分ではどのくらいバイバイすればいいかきっとわかってそう。みんなそれぞれの型がきちんとあってすごい。僕にはそういったものが無くてずっと相手を見てしまうからこうした別れ際に感想が生まれる。別れ際にまで感想を抱かれたらやりにくいと思われてしまわないだろうか。人間横丁の山田くんも優しい。かなりいつまでもずっと手を振ってくれる。別れ際だけでなく会った時もいつまでもずっと手を振ってくれる。嬉しい。Gパンパンダの星野さんはもう大丈夫だよっていう会釈をしてくれる。優しい。

この自分から発せられた名残惜しさを自分で無責任に持て余すことがあるから先ほどのおじさんと目が合わなかったのが純粋に1番気持ち良かったのかもしれない。それが純粋に1番気持ち良かったんだとしたら人と相対するのに向いてないことになるけどそれは寂しいからめんどくさい。


みなさま仮装大賞は見ていただけましたでしょうか。当日いきなり「ダウ90000も挑戦」って告知が出たので見ていただけた方もそして出てきたのが黒塗りの飯原と黄塗りの上原だったのでうん？ってなった方もいたのではと思われます。黄塗りのポテトが僕です。賞レースの全部に出場した結果M-1とTHE Wから漏れた2人で仮装大賞に出場しました。結果その2人で決勝に行けたので、本当にキツかったし大変だったけど頑張って良かったなと思います。深夜の公園でポテトの箱を赤く塗ったり。浮き輪をお肉に見えるように茶色く塗ったり。中々乾かないので公園のベンチでサッカーの中継を見たり。寒かったなあ。あの時の寒さで6年着てるダウンジャケットがもうペラペラになってることに気付けたかもしれない。せっかくなのでその時のポテトとバーガーはうちに保管してあります。うちには収まりきらない大きさなので1Kの「1」を司るドアが開けっぱなしになっています。ヨギボーとポテトの間を通って外出をしています。でっかいポテトとでっかいバーガーがあっても全然平気な部屋に引っ越したいです。

なんとあと1週間TVerで見られるので「バーガー&ポテトお届け大作戦」見ていただけたら嬉しいです。