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ツイッターが爆発四散したときの連絡先など
おれが、おれたちが、インターネットだ!
みたいなことを言うとき、おれたちは別にインターネットではない。むしろ、もっと上位の概念を参照して、ただそれを指す適切な名前がないから、仮に「インターネット」と呼んでいるにすぎない。それは、ぴかぴかした、希望に満ち溢れたもので、この汚くてどろどろした具体的なインターネットの向こうに透かし見える抽象的な概念だ。おれたちはインターネットではないが、「インターネット」という言葉の向こうにあるその大それたなにかの一員だ。だった。
「イ、嫌だ……」何度もUNIXを爆発させながら生きながらえた直結者が、オニの足元にすがりつく。「殺して……もうインターネットしたくない」「AAAARGH!」「グワーッ!」蹴り飛ばされる直結者を、監督官は指差し嘲笑った。「惰弱の極み!我らの目を盗んでまでやりたかったインターネットだぞ!」 48
— ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer (@NJSLYR) June 3, 2020
「ツイッター」もそのようなものだった。
「ツイッター」は、ツイッターが X になっても滅びない。おれたちが「ツイッター」と呼ぶそれは、ツイッターという言葉の向こうにある概念のことだから。
自分が何を「ツイッター」と呼んでいるのかはよくわからない。ツイッターを介してつながった知り合いのことかもしれないし、ツイッターで流れてきて知った忘れられないニュースのことかもしれない。もう見つからないと諦めていた落とし物がツイッターのおかげで見つかった、みたいな奇跡のことかもしれない。つらいときに読んだニンジャスレイヤーかもしれない。
でも、何かしら、自分ごとというか、そこで起こっている面白いことに自分も片足の足先くらいはたまには突っ込んでいる、みたいな感覚が重要だった気がしていて、しかし、その感覚はすり減っていっている。年々、摩耗している。滅びるか滅びないかで言うと「ツイッター」は滅びないけど、「おれたちがツイッターだ!」みたいなことはもう言えなそうだなあ、みたいな諦めがある。
X のアカウントは、消すかどうか迷ってる。サイバー空間は公共空間にはならないと思ってるけど、現実の空間と同じで、権力に屈せずしっかりスクウォッティングしていくのが大事だという信念があり、どれだけ広告とヘイトまみれにされても無意味なことをつぶやいていきたい。一方で、X を使い続けることで X に正統性を与えてしまう、みたいな面もあるので悩ましい。
ということでわからないけど、いちおう何かあったときのために他の SNS のアカウントも公開しておく。Discord は、DM 送りたいときに使ってもらって大丈夫です。
Bluesky → yutannihilation
マストドン → @yutannihilation@fosstodon.org (英語のみ)
Discord → yutannihilation
まあでも、「ツイッター」の影を追いかけるのではなく、SNS からは離れてオフラインでのつながりを増やす方向にいきたいなあ、と思ったりしてる。具体的な作戦は特にないけど。