欲望と傷口とわたしの実存形態と

傷からは、血が流れる。私はそれを治す。痛くて仕方ないからだ。治す。治癒する。覆う。そうして形がうまれる。その形になる。そうしたものが思考。思考はそうして生まれる。私はそうした動き方のすべてをは知らないである。すべてを知ることは、おそらくはできない。できないほうがいいこともある。そうであることでそれが自然であるということが。

傷はそこにある。傷そのものはわからない。語り得ない。傷があり縫合され、そうして形をなしたものは語ることができるかもしれない。私はわからない。わからないままにと思考は動く。そうして形がうまれる。私がうまれる。私は付き従う。それでもなお。

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