朝焼け

 朝焼けが好きだ。真薄青色が無数にも近しく在る者達を染めるあの青がとても、好きだ。女の子の隣で目が覚めたら、空の色が含め持つ、この巨きな世を染める時間が。
 誰でも無く成る時。そこで、私が歌う。何にも無かったかのように歌われる私が居て。
 どうにも成らない日常がそのまんまでいいと思う、その、時が、とっても、好きだったのだった。

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