わたしという思考のかたちを
わたしという思考のかたちを観ること。見つめること。愛すること。愛されること。そのこと。書くことは、そのことでも、ある。そうだ。書くことは、その傷口からうまれるものだから。だから書く。それが切実な問いという傷にたいする自身の回答という治癒になる。だからそれは、おのれを救済することでもまた、ある。治療者としてのわたしがそこにはいる。傷が治る。致命傷になる前に塞ぐ。そこから世界が溢れ踊り出す前に止血する。そうして見えなくなるものがある。聴こえなくなるものがある。納得してしまう。しまえる。思う。思われる。思われるということは重層的でありそれは音楽のようだ。多重のなかにある音たちのその重なり。そこにある目には見えない音楽のかたち。私は音楽のようでありたかった。そして今はわたしはわたしのようであれるとよいと望む。
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