今回は映画ではなく実際起きた話
今回は映画の話ではなく、実際起きた話をします。ご検討中の方の参考になれば幸いです。
去年、小学生が描いた絵が300万以上で売れたなどいろいろ話題になったノンファンジブルトークンですが、イラストを描く人にとってはかなり心惹かれたことかと思います。私も類にもれず、いろいろ試行錯誤しておりました。
今朝のことです。インスタに「投稿をNFTで売ってくれないか」とDMが届きました。見知らぬアカウント。さわやかな男性のアイコン。投稿数は1点。この時点でもうかなり怪しいのですが、もしかしたらと思い「Openseaにアカウントはあるがまだ何もアップしていない。どの投稿をいくらで買いたいのか?」と試しに訊いてみました。するとスクショが5点届き、1点2,000ドル(約28万円)で買いたいと言うのです。5点ですので約140万円です。かなりの金額です。正直、舞い上がりました。
しかし、OpenseaではなくSeaArtWorldで売ってくれというのです。聞いたこともないなと思いながらも指定のURLをクリック。いそいそと出品準備を進めていましたが、出品手数料(ガス代)が1点199ドル掛かると知りビックリ。約28,000円、販売額の約10%です。Openseaは販売額の2.5%ですからその4倍です。というか販売額入力していないので一律199ドルか。高い!
そのサイトにはチャット相談はあるもののいくら入力しても返信は来ず、プライバシーポリシーや会社情報などの記載も一切なし。扱っているNFTをクリックしても詳細の表示はなくどれもエラー。そこでようやく不審に思い、いろいろ検索してみると「ここはscam(詐欺)だから近づくな」とのツイートを発見。そこでこれはガス代をくすねる詐欺だと気付きました。遅っ。
そのすぐ後、また別の見知らぬアカウントからのインスタDMでやはりNFTで作品を売ってくれと。Openseaかと訊くと、Quadlerayだと言うのでこちらも見送ることにしました。
これからこうしたDMは増えるかもしれません。ターゲットがかなりニッチな気もしますが、皆様十分お気をつけください。
【追記:2022/11/21(9:00)】
SeaArtWorld、今朝見たらもうアクセスできなくなっていました。これで買い手の言っていたようなSeaArtWorldへの信頼性は損なわれ、改めてこの出来事はscamだったといえるのではと思っています。
ご負担にならない範囲で構いません。もしサポートしていただけるようでしたら大変ありがたいです。よろしくお願いいたします。