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どうする家康 大河ドラマ館に行ってきた@浜松

浜松城公園にある大河ドラマ館に行ってきた。
本当はゴールデンウィークの浜松まつり&騎馬行列を観に行きたかったのだが、残念ながら落選…

逆に松潤家康フィーバーに沸いた後であれば観光客も少なかろうと思い、浜松へと向かった。

大河ドラマ館は浜松城公園の中にある。厳密にいうと、浜松城公園の隣にある、「浜松出世パーク」内の建物だ。

バスもあるが、徒歩でも20分くらいで行けるので、私は歩いていった。

浜松城が出世城(城主を務めた人が出世している。有名な人だと天保の改革をした水野忠邦)と言われているのもあって、街には「出世の街浜松」というワードが溢れていた。

やはり観光客誘致には「○○ゆかりの〜」とか「○○の街」とかそういうパワーワードが重要なのだろうか。

ちなみに大河ドラマ館に隣接した「出世の街 家康SHOP」の前には「徳川家康ゆかりの街 ○○市」のように、静岡県の色んな市の名前が書いたのぼりがいくつか立っていた。

静岡市と浜松市はゆかりのある街としてアピールするのは理解できるものの、はて、家康ゆかりの市町村はそんなにたくさんあるのだろうか…?

まぁ、当時の移動は馬とか徒歩なのだから、ちょっと寄ってお参りした神社とか、休憩したお店とか、そういうとこも全部「家康が立ち寄った」言い伝えが残っていれば家康ゆかりの地になるのであろう。

そんなこと言ったら徳川家康ゆかりの地は東京=江戸も、岡崎・静岡・浜松(この3つの街に大河ドラマ館がある)に並ぶんじゃないかと思うが…

大河ドラマ効果にあやかって、出世パーク内には「家康の喰い逃げ餅」なるものまであった。

家康の「喰い逃げ餅」

これは、徳川家康が三方ヶ原の戦いで浜松城に逃げ帰る途中、お店で小豆餅を食べたが、武田軍が追ってきたため代金を払わず逃げた、という逸話に乗っかったもの。

お店があった場所が「小豆餅」、店のおばあさんが金を払えと追いかけて代金をとった場所が「銭取」という地名になっている。

大河ドラマではそのシーンはなかったが、
柴田理恵扮するお婆さんが「あれは絶対家康だったね」と笑って話していた。

さて、肝心の大河ドラマ館だが、入場料は大人800円。浜松城天守閣とのセット券は900円だった。(まぁ前作:鎌倉殿の時の入場料は1,000円だったし高くはないのか…)

入り口ではスタッフに来館記念のステッカーを渡された。期間限定(2023年6月7日(水)まで)でランダムに徳川四天王+家康の5種類の中から貰えるそう。

私が貰ったのは大森南朋演じる酒井忠次。宴会芸もこなすイケオジ。

入り口に入るとまずは松潤による「ご挨拶動画」が。

続いて登場人物の説明と演じる俳優のコメントが入ったパネル、人物関係図、実際に使われた小屋や橋のセットなど。

ちょうど私が訪れた時は、ドラマでも、GWの騎馬行列でも松潤が着用していた「金荼美具足(きんだみぐそく)」が。

一番の見どころは「4Kシアター」。
どうする家康の音楽を担当している
の話と、ドラマの中で浜松が舞台となるシーンの裏話などが語られていた。

1つ10分くらいの映像だったが、これが結構見応えあるのでおすすめ。

展示内容は、ドラマの展開に合わせてちょこちょこ変わるらしい。

今回は大河ドラマ館の他に、浜松城天守閣と、元城町東照宮へ。

浜松城公園とホテルコンコルドの間にある駐車場を通って、信号機を渡る。徒歩10分弱くらい。

元城町東照宮は出世神社ということで無茶苦茶アピールされていたが、地元の小さな神社といったところ。

浜松城前身の引間城の跡地に建てられた神社だし、東照宮=家康が祀られているから、
徳川家康の出世運?のご利益はありそうだ。

でも、なぜか家康と並んで豊臣秀吉の像があった。

さらに像の横にはご丁寧に「二公像と一緒に写真を撮ろう」との看板が。

他の看板も、歴史的説明は有名な歴史学者の磯田道史先生が書いていてわかりやすい

どうやら少年時代の豊臣秀吉もここを訪れていたとのこと。ふーん?となんだか納得がいかなかったのでもう少しネットで調べてみると、
以下の記述があった。

まだ「猿」と呼ばれていたころの16才~18才の3年間、ここ浜松にて、初めて人に仕えていたのです。言わば秀吉公の初就職の場所が浜松だったという事です。

そしてその「猿」は主人に連れられ、引間城へやって来て皆の前で猿まねをし、城主の家族を笑わせたと史実が残っております(太閤素生記)。 

引用元

いや、ゆかりがあるって「この城で猿まねををした」ってだけかーい!

ちょっとやってきたお城で猿まねをするだけでも歴史上の記録に残っちゃう偉人もすごいが、それを「秀吉ゆかりの〜」としちゃう浜松市もすごい。

ちょっとでも偉人が訪れた史実があれば、なんでも聖地アピールできるのだろう。

中学生くらいの娘と両親の親子連れが楽しそうにニ公像の写真を撮っていてほほえましかった。(両親と出かけることを嫌がらずしかも歴史的スポット?を楽しそうに訪れている娘…なんていいこなんだ)

というわけで、大河ドラマ関連施設・ゆかりの地訪問の面白さより、大河ドラマ効果に浮かれる地方都市が面白かった旅行だった。

観光自体にあまり時間はかからないし、
東西の中心に近い都市なので、東京からでも大阪からでも日帰りで行ける。
大型連休は混みそうなので、普通の土日に行くことをおすすめ。

JR東海の「ぷらっとこだま」だと安くなるし
ドリンク1本券もつくのでこれで行くといいと思う。

おわり

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