【Marketing Matters】すとぷりドーム公演からの学び
GWは娘のオシのグループ「すとぷり(Strawberry Prince)」の東京ドーム公演に家族で参戦した。俺自身のドーム公演は1990年のストーンズのライブ以来なので実に32年ぶり!(ストーンズのライブであまりにもアーティストとの距離感がなかったので、それ以来ドームは行かないことにしていた。)
ところで皆さん、すとぷりって知ってます?
Youtubeすとぷりちゃねるの登録者数は170万人で、ライブ配信やゲーム実況、楽曲配信を行っているが、凄まじいばかりの再生数なのである。そしてメンバーが顔出しをしていないのである。ソーシャルを駆使しまくり、ファンと直接繋がり、コンテンツを量産することで着実にファン数を伸ばしてきており、自分たちで事務所を作ってもいる。(渋谷ヒカリエにある。)CDも3枚(二枚がオリコン一位、一枚は二位)出しているが、これも自分たちで製作、販売もしている。つまり、従来の音楽の売り方とは全く違うやり方で売れているのである。
で、ドーム2daysが満員売り切れ(47,000 x 2)、当日は入場までにとんでもなく時間がかかった。
今時ドームを2days満席にできるアーティストはかなり少数であろう。正直立錐の余地もないドームを見て驚愕した。
ライブもYoutuberらしく映像を駆使し、途中この公演用に作った動画も交えて3時間以上の公演だった。構成もしっかりしており、ジャニーズばりに動く巨大トロッコや中央舞台を駆使してドームでも遠さを感じさせない演出だった。
観客は小学生、中学生、高校生、大学生の女子がほとんどで、その付き添いの親がちらほら。母親もかなり乗ってる感じで、うちの妻は娘以上にのっったらしく公演後は感激醒めやらない感じだった。
娘がすとぷりを知ったのはTikTokからとのこと。彼女が贔屓にしているグループや曲は大体TikTok起点かYouTubeのおすすめかららしい。ちなみに彼女は地上波はほぼ見ない。もっぱらYouTubeやNetflixを見ている。
いやー、改めて時代が大きく変わっていることを認識した次第で、従来とは違うやり方、つまり、プロダクションやレーベル主導でプロモーションありきでない、自分たち主導でメジャーになることが可能になってきた、まさにPower to the Peopleな事象を目の当たりにした。
彼女たちが消費の主流になる時代は始まっており、企業のマーケティングも考え方ややり方を根本から考えなければならないことをドームでのライブを聴きながら痛感した次第です。彼女たちにはテレビやネット広告もワークしないんだろうなぁと。もはや若年層だからデジタルという考え方自体が古い。
無論、日本は高年齢化なので老人に対しては従来通りのマーケティング施策がダメになるというわけでなく、それはそれでas isでやるわけだけど。いやー、勉強させていただきました。
ちなみに私のTikTokアカウントはhttps://www.tiktok.com/@allmodvonsです。笑
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