見出し画像

東京湾でアジ釣りをしてみたいと思っている方へ

この1年で、船釣りに行く機会がとても増えた。釣りの幅を広げたい思いもありつつ、東京湾のアジ釣りが奥深く、おでこ(釣れないこと)もまず無いし、アジは料理の幅も広いので、多いときは月に3回ほど通い詰めた。

初めて船釣りをするという友人も多く連れて行ったので、船でのアジ釣りをしてみたいという方向けに情報をまとめておきたい。

まずはイメージトレーニング

YouTubeに数多く上がっているので、動画を何本か見てイメージしよう。東京湾でのアジ釣りはビシかごと呼ばれるかごにコマセという撒き餌さえを詰め、2-3本の針にエサを付けて釣るスタイル。場所によって潮の流れや深さが違うのでビシかごの重さが違う(=竿なども変わる)だけで、手順に大きな違いはない。

オススメ動画
Honda釣り倶楽部 LT(ライトタックル)アジ釣り入門講座

船宿を探して予約する

釣り船を出す店のことを船宿(ふなやど)と呼ぶ。「釣りをするのに泊まるのか?」と思った人も多いと思う(自分も昔そう思ったし、事実そういう宿もある)。
釣宿はピンからキリまである。玄人集団が乗って、船長始め全員ガラが悪く怒声が飛び交う野蛮な船もあれば、初心者向けに丁寧に教えてくれる船もある。当然だけど、後者を選ぼう。初心者向けの船宿はレンタルも揃っているので、極端な話、普段着で手ぶらで行っても大丈夫だ。
東京湾各地からアジ釣りの船は出ているので、電車で行く場合は送迎サービスがあるかどうかも確認しておこう。

オススメ釣宿
こうゆう丸(横須賀)

借りるもの、自分で用意するものを決める

初心者が借りるといい物
・竿一式(買うと数〜10万円するので、黙って借りよう。1000-2000円だ)
・長靴(持っていない人も多いだろう)
・クーラーボックス(釣った魚は一旦海水を入れたバケツに入れて、頃合いを見て氷水を入れたクーラーボックスに入れて持ち帰る。クーラーボックスも持っていない人が多いので、レンタルの有無を確認しよう。持ち帰り用には大きめの発泡スチロールが販売されている)
・ライフジャケット(着用が義務づけられているので無料で借りられる)

自分で用意するといい物
・タオル(ちょいちょい手をふく。最後に捨てて帰れるようなものを持っていこう)
・ハサミ(糸を切ったりすることはあるので、なにか1本持っていこう)
・日焼け止め(海の上は日差しが強い)
・防寒具(吹きさらしなので季節に応じて)

初めてであることをアピールする

当日は、店内で受付して、会計して、乗船する。もう恥は捨てて、至る所で初めてであること、初心者であることをアピールしておこう。
初心者向けの船では、出船前に道具のセッティングから使い方までレクチャーしてくれるので、しっかり聞くようにしよう。ただ、どうしても初めて聞くことは頭に入らない。そのためにも動画での予習はしっかりと。

左右の人に明るくあいさつ!

これはとても重要だ。なぜなら、潮の流れがある以上、必ず左右の人とは糸が絡むから。ベテランでも絡むのだが、初心者はさらに絡む=迷惑を掛けがちな事を自覚しておこう。
「よろしくお願いします!」「なるべくご迷惑をかけないように頑張ります!」という意図で、明るくあいさつしておこう。
もし僕がこれをされたら、例え絡まったとしても「自分もそんな時があったよな」と思って絡まったら自分からほどきに入るだろう。

絡まったら切る!

絡まってしまうと、ちょいちょいとほどけるレベルから、困難な場合まである。残念なのは、ほどこうとして一点を見つめて船酔いしてしまうことと、釣れているチャンスタイムだとそれを逃してしまうこと。
仕掛けは1本100円程度なので、時間の無駄だと感じたら潔く切ってしまおう。隣の人と絡まった場合も「こりゃ面倒そうだ」と感じたら「切っちゃって下さい!」と伝えよう。

持ち帰って美味しく食べる

自分で釣ったアジは格別に美味い。ただしやってはいけないのが「はい!」と言って家族に渡してしまうこと。アジのような小型とは言え、自分で捌ける人は意外と少ないはずだ。
最低でも下処理(内臓出し、ウロコ取り)、できれば三枚おろしはできるようになっておこう。

おまけ:船酔いについて

僕の個人的な実感では、8割の人が「釣りはしてみたいけど船酔いが。。」と言う。乱暴に言い切ってしまうと、大丈夫。酔わない。
酔うかどうかは気持ち次第だ。僕は「酔わない」と決めて信じて疑わないので酔ったことがない。
と精神論には無理があるので、処方箋を。
エスエス製薬 アネロン
釣りの世界では「これだけが効く」と言われている。
これだけ、だ。
これを家を出る時に飲んでおこう。
船に乗ってから飲んでも効かない。

最後に

自分で魚を釣って捌いて食べる、というのはとても楽しいだけでなく、命を頂く経験にもなり、多くの人に経験してもらいたいと思っている。
関心があって、比較的容易に東京湾にアクセスできる人には試して欲しい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?