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Yutaka Kano
2021年5月2日 20:00
森下洋子が舞台上で「バレエとは爪の先にまで神経を研ぎ澄ます究極の肉体言語である」と言い放った事を昨日の事のように覚えている。百歳を越えてアルツハイマーに自我を溶かした舞踏家大野一雄はオートマティズムを肉体で表現していたように見えた。土方巽の係累を自認する田中泯の長いドキュメンタリーにも土を主体とした肉体の言語化を日々自問する田中の息吹、手触りがそこにあった。格闘家やボディビルダーではだめなんだ。舞