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平和ボケしたエリートが、道を踏み外すお話

おはようございます。
本日は日本の社会問題について書きます。


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エリートは幸せなのか
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というテーマを考えるきっかけになれば幸いです。


エリートとは、

両親や教育から学んだルールに素直に従い、
その中で成果を出してきた人達を指します。


エリートの多くは、
大手企業に入社をします。

与えられた仕事を全うし、社内の評価をあげて出世します。
そうすれば、お金にも困らずに家族も幸せにできると教わってきました。

私自身はまさにこのような道を辿ってきた人間で、
経歴だけみると完全にエリートに入る部類だと思っています。


ただ、今回は
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それで人生本当に幸せなんだろうか?
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と考えるきっかけを与えたいです。


この記事は、
以下に当てはまるな。と思う人に向けて書きます。

両親や教育から学んだルールに素直に従い、
その中で成果を出してきた人


エリートは自分のことを相手によく見せることが得意です。
だからこそあんまり本当のことを話したがらない。

ただ、そうやって自分をよく見せることに慣れてしまうと、
自分自身が本当はどうなりたかったかを忘れてしまう人もいます。


それは私もおんなじです。


では、まずは簡単に私の背景から。


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私は現在大学教授の父親と管理栄養士の母親の次男として、
1992年にアメリカのシカゴで生まれました。

父親はアメリカにてMBAを取得し、帰国後に外資系のコンサルティング会社に転職。
年収2,000万円ほどを稼ぎ続け、自分を含めた子供3名を大学卒業まで養ってくれました。

後から知ったことですが、仕事のし過ぎで過労で倒れたこともあったそうです。

一方母親は、育児で思った以上にお金が必要だとわかり
新卒で勤めた仕事を辞め、栄養士の資格学校を首席で卒業。

栄養士の仕事だけでなく、今では懐かしの赤ペン先生やライターの仕事を
子供が寝た後にしていたそうです。

私もたまに丸付けの仕事を手伝っていました。

コラショ、懐かしいですね!

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そして、私が育った東久留米という町はそこまで裕福な地域ではありませんでした。

私の友達は、
底が抜けそうな廊下で洗濯機がカタカタと音を鳴らして回っているような生活をしていました。

冷蔵庫を除いてみると、魚肉ソーセージしか入っていませんでした。


「うちは大丈夫かな?」と子供ながらに心配をしていて、
外食をする時も、安いメニューだけを頼むようにしていました。

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そんな子供ながらの心配も裏腹に、両親の努力の甲斐もあり
中学から私立の一貫校に入学することができました。

地元と違って荒れることもなかったし、
授業中はちゃんと席に座り、ルールをきっちりと守る人が多かったです。

友達と初めて食事に行った時には、
値段を気にせず好きなものから注文する友人を見てショックを受けました。

蓋を開けてみると、実はお医者さんや社長の息子が多い学校で、
本当に恵まれた環境で育った人しか入れないような学校でした。


私自身は入学してからそのことを知り、
両親がこんなにお金をかけたのであれば自分はその分頑張らないと
と思うようになりました。


このような思いを抱いたことのある人は結構多いのではないでしょうか。

・両親や周りの人からの期待に応えたい。
・期待をかけてくれた先生や仲間のために頑張りたい。
・自分は周りの人のためにも頑張らないといけない。

私もその中の一人です。

カルチャーショックを飲み込み、新しい環境に馴染みながらも
文武両道を目指して、部活や勉強を頑張りました。

自分の幸せを心から願う人がいる。あなたにもそのような方はいませんか?

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高校になると拍車がかかり、
修学旅行や文化祭にはろくに出席せず、遊びを捨ててまでも部活や勉強を頑張る始末に。

みんなが遊んでいるうちに、自分は将来のために今頑張らないと!
と、自分自身に使命を課して頑張っていました。

その結果もあり、大学も私立四大に現役合格。
合格をしたときに私よりも両親の方が喜んでいました


父親のアドバイスに従い、理系に進学した私は、
大学でも遊びを覚えられず、研究の傍ら、週6日は部活動に励む日々を送りました。


根拠のない期待を握り締めながら努力を継続し、
新卒では第一志望の大手商社に入社。

取引先との価格交渉、顧客の新規開拓、慣れない英語での商談、接待で使うお店の下見、社内野球大会の幹事、忘年会の演劇作成など

課された仕事は本当になんでもやりました。


心は熱く、頭は冷静に。まずは置かれた場所で咲きなさい。

そんな上司からのアドバイスと、

日本の大企業の看板を背負っているプライドを胸に、辛い時でもなんとか踏ん張って耐えました。


正直、仕事では上手くいかないことばかりでしたが、
両親が息子の成功を喜び、友人の自分の会社を羨ましがる様子を見て


きっと自分の人生は順調に進んでいるはずだ・・・
と思っていました。

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ただ、そんな私にもある「転期」がありました。
それは、社会人2年目の9月頃のことです。


部活の繋がりで紹介してもらった経営者の方にこんな質問をしてもらいました。

「渡辺くんが努力をしていることはすごく伝わってくるけど、
 結局はなんのために頑張っているの?」


初めて聞かれた質問だったので、ものすごく考えました。


確かに人一倍頑張ってきたとは思うし、
その努力が自分の将来のためだったことは間違いない。

けれども、自分の将来に本当に期待していることってなんだろう?
と考えるとなかなか出てきませんでした。

自由に描いていいんだよ!と言われると、逆に困ります。
これまでは、誰かが「これが正しいよ」と正解を教えてくれました。

良い大学に行けば良い会社に入れるよ。
そして、良い会社に入れば大きな仕事を任せられて、家族も守っていけるくらい稼ぐことができるよ。

と、こういった具合です。


私も、誰に教えてもらった訳ではありませんが、
うっすらとこの通りになることを期待していました。

でも本当にそのことが自分が期待していたことなの?
と聞かれると、絶対にそうだと自信を持って答えることができません。


それから、
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努力が報われる瞬間ってどんな時だろう?
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と考えるようになりました。


みなさんはどうでしょうか。色々なことが想像できると思います。

・恋人へのプロポーズが成功する時かな?
・子供が産まれた時かな?
・出世が決まった時かな?
・大きな商談がうまく行った時かな?


私も脳みその使ったことがない部分をたくさん使って考えました。

・両親に自分を産んで良かったと心から思ってもらいたい。
・自分の子供に背中で語れるカッコ良い父親になりたい。
・経済的に恵まれ、両親や家庭を守れるようになりたい。
・仕事仲間と部活動のように切磋琢磨しながら成長し、成功体験を分かち合いたい。


ただ、
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それってつまりどういうことなの?
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と深掘りするほど、自分でも自分の将来がよくわからなくなりました。


良い会社に入ることそのものがゴールになっていた当時の私には、
次何を目指して良いかがわからなくなっていました。

いろんな人に相談もしましたが、誰かが自分の人生について教えてくれる事はなく、気がつけば週末は終わり、また会社に出勤する日々でした。

自分はどんな花を咲かせたいのかな?と考えるようになりました。


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ここまで読んでくださった方は共感するところが少しでもあるのではないでしょうか。


私は、ここに結論を出さなけば
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一生努力だけを続ける人生になるよ
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と教えてもらいました。


自分の至らぬ点をわざわざ探していは、そこを塞ぐように努力をする。
どんどん完璧主義になり、自分の足りないところに目が向くようになる。


そうしたくないのであれば、世の中や会社のルールから外れ、
自分の将来に期待することそのものを諦めるか。


では、それのどちらが良いか?


と聞かれた時の私の答えは、、、





どっちも嫌だ!!


でした。



家族や友達、同僚や取引先ももちろん大事ですが、
自分の将来のためにたくさん頑張ってきた自分自身を見捨てるわけにはいかないと今でも強く思います。

それは、同世代の努力を継続してきた人に対しても同じように思うことです。


今上手くいっていようが、上手くいっていなかろうが関係はありません。

私自身は、自分の努力や変化で人に可能性を与えるような生き方がしたい。


それは自分が0から思い付いた目標ではありません。

そういったことを大事にして生きているカッコいい大人たちに会えたことがきっかけとなりました。

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これからは「個」の時代だとよく言われます。


時代の変化はどんどん早くなり、変化に対応できる人や自ら生み出すことができる人が重宝されるようになってきました。

私自身ももっとたくさん勉強しないといけませんが、社会のルールに忠実に則ってきたエリートほど将来に不安を抱えているような気がします。


私は、社会人5年目の夏、
次の道もろくに決めずに急に大手商社を退職しました。

その時に多くの人に迷惑をかけたし、大切な人からの信頼も失ったように思います。

ただそれと同時に、自分の努力で得たと思っていた過去の成果は、
全て、両親を始めとする人生の先輩方が培った土壌に支えられていることを気付くことができました。



そして、その土壌もいつまで続くかは誰も分からない。
誰が悪い訳でもなく、変わりゆく時代に対応せざるを得なくなる時がくる。

いずれ来るのであれば、全員でこれからの将来を先に描き、
理想の人生を手に入れるために決意を新たに共に努力をしたい。

自分たちを愛し続けてくれた両親や
大きな期待をかけて育ててくれた先輩や仲間のためにも・・・


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今日会社に出社したら、いつもと変わらぬ素敵な同僚に会えると思います。
リモートワークの方は、オンラインで顔を合わせるかもしれないですね。


ここまで読んでくださった皆さんには、一度以下のことを考えてほしいです。

もしも、このみんなが、自分が誘った仲間だとしたら・・・

自分が誘った仲間が、家族の生活をかけて一緒に働いてくれている。
自分が誘った仲間が、将来の野望を追いかけ自分の会社で成長をしている。
自分が誘った仲間が、取引先で大失敗を犯した。  など


もしそうだとしたら、

今まで同じ気持ちで営業をしますか?
今まで同じ気持ちで事務作業をしますか?
今まで同じ気持ちで部下の教育をしますか?


今の仕事をしていて本当はどう思っているか知りたくないですか??



これからの時代を言い当てる事を私はできませんが、
一つだけ思っていることは、

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1人が1人以上の人を経済的に支えないといけなくなること
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です。

年金問題でよく言われる事ですね。


だからこそ、今までも努力をしてきたエリートの方々に伝えたい事は
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自分と家族の幸せだけで本当に満足か?
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という事です。


赤の他人のために努力をすると、逆風も吹くものです。
時には裏切られたり、怪しまれたりすることもあるでしょう。

私自身はエリートであることを妬まれることだってあります。


それでも、

自分だけが良い想いをする人生で本当に満足なのか?
そのために学生時代から色んなことを我慢して努力をしてきたのか?
これから先の人生は何のために努力をするのか?

そんなことを考えるきっかけになれば幸いです。



最後に、

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みなさんは残りの20代を何に捧げますか??
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私は、今日も全力で自分と仲間のために仕事をします。


将来は、多くの人が豊かな人生を送る会社を築く
経営者を育てる仕事」がしたいです。


この記事を最後まで読んでくださった皆様とも、共に仕事を創る日が来ることを楽しみにしております。


今日も一日が始まりました。共に頑張りましょう!


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