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モデル化と分析麻痺症候群

雨が降った日は他の日に比べて暑くないため冷房をつけなくてすみ電気代が節約できるのがありがたい。ちーがです。

最近いろんなことで悩んでいるため本を読んでインプット期間としようかと思っているのですが、知り合いに同様のことを行って全ての行動に理屈をつける人がいることを思い出しました。
そこで、事象に対してモデルを想定し議論することのメリットとデメリットについて話します(ここでの議論は対人的な議論もそうですが対内的な自己分析の際の議論も含みます)。

モデル想定のメリット・デメリット

メリット

  1. 事象を理解し、説明することが可能となる。
    説明することで他との比較が可能となり、より対象となる事象を理解することができる。
    例えば人間の二足歩行について研究しモデルを想定する。
    更に猿の二足歩行を研究することで人間と猿の違いを理解することができ、更には進化の過程までが理解し説明できるかもしれない。

  2. 応用・予測が可能となる。
    上記の例えの延長線であるが、ロボットに二足歩行をさせるために応用することができる。
    ※ロボットに二足歩行させることになんの意味があるのかと思うがこれは僕のただの思念(私怨)であるためこれはまた別のお話。

デメリット

  1. 分析麻痺症候群に陥る。
    分析麻痺症候群とは、数値化・分析にばかり意識がいってしまい、現実を忘れてしまい方向性を結局見失ってしまうこと(大体の定義)。
    モデル化することに躍起になってしまいそもそもの事象を反映しないモデルが出来上がってしまったりまた、時間やコストがかかりすぎてモデル化した後のベネフィット(利益)と見合わなくなってしまう可能性がある。
    例えば上記のモデル化において、気づいたら関節の動きのみを研究してしまい二足歩行という全体的な問題を見失ってしまったり、ロボットの二足歩行により得られる利益を遥かに上回る時間がかかってしまったりすることが考えられる。

  2. モデル化できない事象について検証できない。
    自然は極めて複雑であり、単純なモデルでは説明しきれない事象が多い。
    そのような事象についてはモデル化を諦め事象を放置してしまう可能性がある。しかし研究すれば有用な効能が発見できるかもしれない。

以上のメリットデメリットが考えられる。
知り合いはおそらく分析麻痺症候群に陥っていると考えられる。
モデルに即するように事象を都合の良いように変化させてしまっているかもしれない。
また、モデルに即する事象にのみ着目し、モデル化できないような複雑な事象については無視してしまい単純化可能な事象でこの世界は満ち溢れていると錯覚に陥ってしまう。

以上、分析しモデル化することについて分析しモデル化してみた。
皮肉なことにこのモデル化のデメリットが僕にも当てはまるのである。
知り合いについて単純化可能な事象であると勘違いし、モデル化して理解した気になっているのである。
理解することで前に進むことができるので理解することが全て悪ではないが、それのみに頼ることは極めて危ういと僕は思う。

参考文献

田口聡志 2020 教養の会計学-ゲーム理論と実験でデザインする-
分析麻痺症候群とは?マーケターの落とし穴と対策

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