見出し画像

エンディング

どこにいるの 帰っておいでよ
咲いたはずの 花も枯れたよ
そばにあった 嘘みたいな夜
思い出せない あの子のことば

遠くばかりを見ていたんだ
溢した何かを拾えなくて
くだらない歌を切り刻んで
意味もないと ことばを捨てた

メロディさえも聴こえない
もう何も何も 残らなくて
本当はもう 歩けない
もう誰も誰も 戻らなくて

絡みついた 切れかけた糸を
手繰り寄せた 平気なフリして
妬み吐けば 崩れる気がして
声に出さず 自分を殺した

得られるものばかり見ようとした
掴んでは離して走ったんだ
それを「勇気」だと誇っていた
今となっては ただの痛みだ

悲しみさえ置いてきた
もう何も何も いらないから
ことばをどうか 返してよ
もう何も何も捨てないから

メロディさえも聴こえない
もう何も何も 残らなくて
本当はもう 歩けない
もう誰も誰も 戻らなくて


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?