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NPTニューヨークレポート Day1🗽

初日の動きを改めて1つの投稿にまとめました。

現地時間8月1日、核不拡散条約(NPT)再検討会議がスタートしました。各国のハイレベルの一般討論演説が行われました。

一番嬉しかったことは、朝一で、ちょうど国連に到着したサーローさんと再会できたことですね。「日本の若い人たちが熱心にやっているわね~ウィーンに続き、NYにも来られて。私たちの意志を受け継いでいてくれて嬉しい。あなたに会いたかったのよ」と。「今回は私1人なんですよ」と伝えると「ますます頑張らないのね」と激励してもらいました。顔を覚えて、活躍を見てくださって嬉しいです。

総じて、初日を終えての筆者の第一印象は「比較的スムーズに開幕」だったと思います。なんとかこの会議は成功させよう、という各国の意志を感じます。

開会にあたり、グテーレス国連事務総長は、「冷戦期以降、核兵器が使われなかったのは非常に幸運であるが、運は戦略ではない。衝突を確実に回避するための方策を打ち出す機会として、この再検討会議が重要なのだ」だと表明。

グテーレス事務総長

続いて、グロッシー国際原子力機関(IAEA)事務局長は、ロシアによるチェルノブイリやサポリージャ原発の占領に危機感を示しました。現在、世界が原発への攻撃という異例な、想定外な事態にあることを実感します。

午前中に、日本の岸田文雄首相もスピーチしました。「現実」から「核兵器のない世界」という理想に至る現実的なロードマップの一歩として、「広島行動計画」を発表しました。

首相スピーチの受け止めをまとめました。

なお、被爆者のサーロー節子さんは「岸田さんがスピーチで言った内容自体はよかったが、一番大切なことが含まれていなかった。それは核兵器禁止条約だ」と述べました。

また、デンマークやドイツなどが市民社会の強力な役割を強調し、ジェンダー平等や女性・若者の完全な参加を主張。

アメリカは冒頭でロシアも強く非難し、侵攻は核保有を考える国に、最悪のメッセージを送った、と述べました。そして、「核兵器の使用は、米国と同盟国の死活的な利益を守るための極端な状況においてのみ検討される」としました。オバマ元大統領や安倍元首相が核軍縮を進めたことを想起させる発言もありました。

米国・ブリンケン国務長官

バングラデシュは核兵器禁止条約にすべての国が署名・批准するよう要請。

ドイツは、核保有国にNPT第6条を履行することを求めるとともに、核兵器禁止条約締約国会議にオブザーバー参加し、対話の仲立ち、促進をしたと発言しました。また、核被害の影響や、女性への不均衡など影響など、非人道性に関する事実を学んだとも言及しました。

ドイツ首相

また、昼休憩には、広島県と長崎県共催のサイドイベント「核軍縮と私たちの持続可能な未来核軍縮と私たちの持続可能な未来」が開催されました。

2年あまりの延期を経て、開催されています。核軍縮のためのコミュニケーションの場を設けることの必要性を感じました


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