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エスクリの決算資料を読んでみた

こんにちは。外出自粛ですね、 @yuta3594 です。もともとUXリサーチャーをしており、現在はプロダクトオーナーとして仕事をしています。

今回は株式会社エスクリの決算資料を読んでみたので、気になった点やわからなくて調べた事について、メモ的にnoteを書いてみようと思います。(素人ですので、間違い等ありましたら優しく教えていただけると嬉しいです。)

エスクリに興味を持った理由

私事ですが2019年8月に入籍をしまして、2020年6月に結婚式を予定していました。その結婚式場を運営しているのが株式会社エスクリです。

新型コロナウィルスの感染拡大を鑑みて、私達は泣く泣く結婚式を延期することにしたのですが、私達と同じように延期を決める夫婦は多数出てくるだろうと思います。

そうなると、業績や経営への影響が気になり、今回見てみることにしました。(偶然にも上場会社でよかった)

読んだ決算資料はこちらの2つ
2020年3月期第3四半期決算説明資料
2020年3月期第3四半期決算短信

現在公開されている決算は、2019年10月〜12月のものなので、新型コロナウィルスが広まる前のものです。

損益計算書(連結)の概要

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まず全体観です。

1年前と比べて、営業利益が4.4%増、経常利益が5.1%増。堅調に成長していることが伺えます。

「台風19号の影響で挙式日程の変更」とありますが、影響があったのはせいぜい1週間程度だと思いますので、そこまで大きな問題にはなっていないと思われます。

「前期出店施設の通期稼働が寄与して増収」とありますが、おそらく渋谷のラグナヴェールアトリエ等が貢献しています。(ちなみに私達はここで式を挙げる予定でした。)

新しく式場を作ることで、売上をぐっと増やせるんですね。リアルビジネスではごく当たり前なことだと思いますが、普段インターネットサービスに関わっているので少し新鮮でした。

事業(セグメント)別の売上高

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事業セグメントは「ブライダル」と「建築不動産」の2つ。

全体の91%はブライダルで、9%が建築不動産。ほとんどブライダルの会社であると言えると思います。

株価について

株価については、流石にここ最近は不調みたいです。

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ここ半年で見てみると、やっぱり感染拡大と経済不安で下がってしまっています。

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同じ半年の期間で見ると日経平均は戻っていますが、エスクリは戻っていません。イベント事業ですので、厳しい状況が続くと見られているのかと思います。

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試算する前に共通の前提整理

いよいよ業績の試算ですが、その前に全体を通して共通で前提とする仮定を整理したいと思います。

・建築不動産事業は無視。すべてブライダル事業とし、結婚式の施行のみを考慮。
・新型コロナウィルス拡大に伴う結婚式のキャンセル率を想像で設定
・キャンセル率に基づき、売上減少率を試算
・売上原価は、売上と同%で減少と仮定
・2020年3月期第3四半期の売上・売上原価を基準に、減少率を乗じて、売上・売上原価を試算
・売上総利益は、売上-売上原価で試算
・販管費は、変更なしと仮定
・営業利益は、売上総利益-販管費で試算
・2020年3月期第3四半期の売上・売上原価は、決算短信の第3四半期連結累計期間を1/3して試算

営業外収益と営業外費用はごくわずかで、営業利益から経常利益への変化率は2%程度しかなかったので、営業利益まででとどめます。(本当は純利益まで落としたかったですが、税金の仕組みがわからず…そこまで調べる気力がなく…)

2020年1〜3月の業績について

2020年3月期第4四半期ですね。ここの業績がどうなっているか試算してみたいと思います。

感染拡大し始めたのはこの1週間以内ですので、1〜3月の結婚式は予定通り施行されたものが多いのではと想像します。

試算にあたり、各変数を下記に仮定します。

①1〜2月は予定通り全ての式が施行された
②3月1週目〜2週目は10%のキャンセル率
③3月3週目は20%のキャンセル率
④3月4週目は80%のキャンセル率
⑤新型コロナへの特別措置でキャンセル料無料
 ※⑤:こちらでも発表があるように実際に無料で対応してくれています。ユーザーからしたら、愛を感じるありがたい対応です…!

上記の仮定に基づくと、売上は10%減で済みます。減少率10%をもとに、第4四半期の試算をすると、こちら。

2020年3月期第4四半期(2020年1〜3月)の業績試算
(単位:千円)
売上 ¥7,423,824
売上原価 ¥3,111,720
売上総利益 ¥4,312,104
販管費 ¥4,111,096
営業利益 ¥201,008

第3四半期の営業利益が約6.8億円で、それが約2億円まで下がってしまいそうですが、まだ営業利益は出そうです。

2020年4〜6月の業績について

2021年3月期第1四半期ですね。次は、ここの業績がどうなっているか試算してみたいと思います。

試算に際して大きな条件分岐がありそうです。

(有料エリアに行く前に…)今後もこんな形でゆるくnote書いていきますので、応援よろしくお願いいたします。noteとTwitterのフォローよろしくお願いいたします!

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