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お金=未来を作るツール

「お金って一体何なのか?」
あまり深く考えたことはなかったが、これはとても大切な質問だと思う。お金を巡るトラブルは日々絶えず、最悪のケースだとそれが原因で人が殺められたということも。
そうした社会問題だけでなく、自分も含めてお金と上手に付き合って行ける人は少ないのでは?と思うことが増えた。
例えば、就職。自分にとって職場を決める上でお金は最も大事な要素のひとつだったが、すごく労働時間が長くてたくさんお金をもらっても使う時間がないのでは、意味がない。

さらに、金融で働くとよく聞く言葉のひとつに「現在価値」というものがある。例えば今日もらう100万円と、1年後の200万円はどちらの方が価値が高いか?というシナリオだ。これを考えるために、「1年後の200万円の現在価値はいくらか?」という問いをその間の金利を考慮して算出するのだが、実生活でも同じことを考えるシチュエーションがたくさんあると思う。

よくあるのは、「20代でもらう100万円と50代でもらう300万円はどちらの価値が高いか?」といったところか。恐らく、多くの人が20代の100万円の方が価値があると答えるだろう。

なぜか?答えは「20代の方がより多くの未来を持っているから」だと思う。
つまり、その100万円を使うことで、30年後に300万円以上の価値を生み出すことができる可能性が高い、という考えが根底にある。

ただ、これは前提条件つきで、「20代でもらった100万円を自分に”投資”した場合」に限るのである。例えば、その100万円で一回5000円の鳥貴族に200回行き、学生時代の友人と昔を懐かしむ話ばかりしていては、将来の価値は上がらないのである(もちろんそこでの会話から学ぶこともあるだろうが)。

さて、タイトルの「お金=未来を作るツール」というところに戻るが、お金を使うことによってある未来が作られる(至極当然のことだが)。
5000円を居酒屋で浪費すれば、多少の満腹感と心地よい酔いという未来ができる。
一方で5000円で歴史本を2冊買えば、将来に活きる知識を得るという未来ができる。
すなわち、持っているお金の量も大事だが、それをどう分配するか、それを使ってどうしたいのかという「使った後の未来」を意識することはとても重要だと最近強く思う。そして、その未来を決めるのはいつも自分自身である。

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〈以下、私の想い〉
私は金融機関で働く者として毎日相場を見ています。
今年は強烈な円安と、日本株の上昇が顕著だったと思います。ただ日本株が買われた理由としては、円安によって海外投資家から見たときに割安に見えたからと言われています。つまり、日本経済の成長を期待したわけではなく、単に割安だから買ったというわけです。
私はこの一件で、日本経済がこのままだとヤバイと危機感を覚えました。そこで、私の持っている投資に関する知識を使って、日本の人たちがもっと投資に興味を持てるような活動をしたい、と当初考えました。
ただ、よく考えると、今日本の人たちがより必要としているのはそうした投資の知識ではなく、持っているお金をどう使って何を成し遂げたいか、ということを考える機会なのではないかと思いました。
お金と向き合うことがなんとなくタブー視されるこの国で、目的を持ってお金を使い、自分の人生にもっと意味を見いだすことができれば、もっと皆が楽しく暮らせるのではないかと。そうして人々が活性化すれば経済にも波及するはずだ、と思っています。

ただ、自分にできることは何か分からず、とりあえずこのNoteを始めてみました。これがどんな未来を作るのか分かりませんが、新たなスタートを切ったということで今回は終わりにしたいと思います。

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