見出し画像

閉ざされた議会

平塚市の「決算特別委員会」を傍聴。
傍聴者は私1人。
会議室に数名の議員と約20数名の職員。

どアウェイな空気を一瞬で感じた。

そして8割9割が男性だ。

生中継も録画もなし。
議事録公開は3ヶ月後。
傍聴可とは言え、かなり閉じられた会議だ。

ある議員さん曰く、
撮影してない委員会なので傍聴人が
1人来ただけで議会に風穴が開いたと。
急に「社会の目」が開いたようになるそうだ。
閉じた会議室が一瞬で社会と繋がると。

議会をピリつかせるには市民の傍聴が
効果的なのだ。
黙って座ってるだけなのに、
議員や役人のスカウターを
ピーピー反応させてしまう戦闘力を
誰もが持っている。
ぜひ多くの人に知ってもらいたい。

出典 ドラゴンボール

参加してみて初めてわかるのだが、
幅20cmの分厚く重い決算書のファイルを借りる事が出来る。
これのファイルを元に質疑が行われる。
 
しかし議事やスケジュールが書かれた資料は
何もない。
羅針盤がなく大海原に出された感じだ。

議員の発言の中からページ数を拾い上げ
分厚い決算書から対象ページを探す。
今日、これから何の議論がされるかわからないので
聞いてる方は全く分からないのだ。
入退室は自由だが、
入るタイミングも出るタイミングも
判断できない。
傍聴者の受け入れ慣れてないのではなかろうか。
少なくとも決算特別委員会は
ユーザーフレンドリーではない。


決算特別委員会とは簡単に言うと
決算を審議する場。

前年度に使った役所のお金について
「これって何なん?」と
議員が役所の職員に聞いていく。

要は「総ツッコミ大会」なので
実は見所満載だったりする。

それが閉ざされているのはとても残念だ。

少し話しはズレてしまうが
ビクついてしまったやりとりがあったので
委員会の内容について書いてみよう。

平塚市ではライザップとコラボしたこんなイベントがあった。
RIZAP(ライザップ)×平塚市「からだ」改善計画 働く世代のメタボ予防教室

ライザップ 平塚市

今回の決算特別委員会の中で、
この件について議員から質問が出ていた。

企業名は公表されているはずなのに
質問した議員は終始企業名を出さないように発言している。

うっかりぼーっとしていたので質問の主旨を聞いていなかたのだが、
不意に「コミット出来たのか?」
という強烈なワードを質問に混ぜ込んできたので
「今、コミットって言ったよね?!」
と一人で興奮してしまった。

議会にチャット欄があれば、即、書き込んでいる。

「結果にコミットする」というライザップがCMで使った
誰もが知っているキャッチーなコピー。
ライザップ=コミットだ。

会議がざわついた感じがしなかったので
残念ながら発言がスベった可能性が否めない。
決してスベったのが悪いわけでなく、
ぶっ込んできたことに敬意を表したい。


3ヶ月後の議事録公開を待ち、
どういう質問だったのか確認したいと思う。

それにしても3ヶ月は長い。
7月8日が安倍晋三元総理が銃弾に倒れ
9月27日が国葬。
この間3ヶ月も経っていないが
世の中の空気はガラッと変わった。

議事録公開の3ヶ月待ちはありえないのだ。

平日昼間に議会を見ていられるほど暇ではない。
決算特別委員会の生中継、動画のアーカイブ化を願う。

市民がコミットできる市議会であってほしい。

平塚市議会には、以下の問題について議論していただきたい。
・決算委員会の中継の実施とアーカイブ化
・議事スケジュールの公開
・議事録の早期作成


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?