資本主義の本来価値を考える
こんにちは。ちゃんかねです^ ^
この度、「資本主義のアップデートについて考えるアドベントカレンダー」に参加しています。12月18日分を妻/金子優妃と担当しています📝
イベントの全体のテーマは【資本主義のアップデート】です。
最近、資本主義が崩れていく・貨幣経済が変わっていくなど色々な言葉を耳にしますし、VUCA、多様化といったワードや、個人ビジネスの増加などをみて、社会が変わってきたなぁ〜と感じている人がとても多いと思います。私もその一人です。
私は、事業と組織の精神性を高めるお手伝いをすることで、企業が持つ本来の力を発揮する/高める仕事をしています。(顧問という形態が多いです)
資本主義については学者でも専門家でもなく、皆さんと同じように現代を生きる一人。
そんな私が、資本主義ってなんだろう?と改めて考えていく中で、以下のような文章が出てきました。
書いている間に、自分が日々大切にしている価値観を知ったり、違和感を感じる仕事の理由が分かったりと、自分の中でも発見がありました。
色々なご意見はあるかと思いますが、こんな考え方をする人もいるんだな、と気軽に読んでいただけると幸いです。そして、どこかで一緒に、未来について語り合うことができるといいな、と思っています。
1.資本主義の私なりの定義
資本主義とは一体に何か。AIが出してくれた定義は以下です。
資本主義の前は、封建制度が主流でした。主君が家臣に土地を与え、農民はその土地に縛られることになります。主従関係と統治システムが徹底された世界です。
当時の人に思いを馳せてみると、素晴らしい側面もあったでしょう。
自分の土地が明確だったり、自分がやるべきことが明確だったり、守られている感覚が持ちやすかったり。
主君に気に入られれば人生が安定する、なんてこともあったと思います。
しかし人間は、感情や願いがある生き物。そして考える力を持つ生き物です。
「人に決められた中で生きるのではなく、自分らしく生きてみたい」
きっと当時の方々はそう思ったのではないでしょうか。
そう、資本主義の本来の意味合いとは、以下ではないかと私は考えています。
きっと、封建制度の中で、人間は支配される/支配するを体験し、逆説的に「自由」について考える/学ぶことができたのだと思います。
人間の中にある願いを実現するために、資本主義は生まれたはず。
だから本質的には、上記のような定義ではないかと私は思うのです。
2.資本主義の弊害はなぜ起きる?
では、資本主義の弊害と言われるものはなぜ起きるのでしょうか。
貧富の差、富や既得権益の独占、バブルの形成・衰退の繰り返し、自由競争が行きすぎて倫理が保たれない、自然破壊が進む、などは資本主義社会による難しさ・弊害だとよく言われます。
1で記載した「本来の資本主義」が実現できていた場合、このような弊害は起きないのかもしれません。
資本主義が始まり、人々は自由を手にし、自分の願いや思想、やりたいこと、欲求に素直になることへの許可を下ろしました。
しかし、人々は、「本当の願い」を「自分が良ければいいというエネルギーを含む”欲”」に変換してしまったのではないでしょうか。
「以前は支配されていたんだから、今度は好き勝手やらせてもらうぞ。支配していた人たちに復讐したいくらいだ。自分の欲望を邪魔する奴は許さない。とにかく豊かになるんだ。」
「自由と言われても、どうすればいいか分からない。誰かについていきたい。あの人の言うとおりにしていれば安全かな。」
そして、周囲を見渡し、比較をし始めます。
人間にとって、自分自身にとっての幸福を外側の物差しで測るようになり、競争や奪い合い、過度な所有、コントロールなどが始まります。
「あの人は自分よりも欲を叶えている。ずるい。負けたくない。あの人よりも自分は幸せでは無いんだ。」
「私は一般的な人よりも、多くのお金を稼ぎ、多くの人の役に立っているんだ。多くの人に影響を与えている。だから価値が高い。従業員には自分のやり方に従わせるのが一番早い。私は従業員も守っている。(だからすごいんだ。)」
「私はどうせ負け組。大変な目に合わないように、力のある人に従おう。自分の価値ってなんだろう。なんだか惨めだな。」
どうしてこのようなことが起きるのか。
それは、人間の中にある、思考では理解していない潜在意識の中の「様々な恐れ」が原因なのではないでしょうか。
3.私たちの中にある恐れ
私たちは、生存本能として恐れを持ちます。生き延びるために、恐れや怒りは必要な感覚です。
しかし、社会が体験してきたこと、親や身近な人が体験してきたこと、自分自身が体験してきたことなどを通じて、私たちは様々なことについて過度に恐れているのかもしれません。
人は自分を攻撃してくるという恐れ
人はいつか裏切るという恐れ
人は自分から何かを奪っていくという恐れ
自分が無価値だと感じる恐れ
自分の中にある劣等感を感じる恐れ
自分は愛されていないという恐れ 等々
これらの恐れは、顕在意識で理解しているものもあると思いますが、潜在意識の中に刻まれ、無意識下で発動します。
その反応として、危険から身を守るために人を攻撃したり、過度に防衛したり、人を疑ったり、優位に立とうとしたり、誰かに依存したりすることが起きるのだと思います。
恐れのエネルギーが自分の中で回ると、本来の私たちの願いは姿を隠してしまいます。とにかく身を守らなきゃ、戦わなきゃ、信頼できないんだから疑わなきゃ、目にみえるものが全てだから証明しなきゃ、結局人と人は相容れないんだ・・
自由を得て、願いに目を向けたり、やりたいことに素直になる許可を出したのに、自分の恐れが無意識に発動する。誰もがある意味で王様になれる権利を手にしたから、小さな王国を築いて安心を得ようとする。
従わせる側/従う側、勝つ側/負ける側を作り出し、いつの間にか自ら小さな封建制度を作るようなやり方を人類はとってきたのかもしれません。
資本主義は小さな封建制度の集まりのようになり、人はまた窮屈さや惨めさを感じるようになったのかもしれません。
4.恐れを超えて願いに戻る
誰もが持っている恐れ。
まずはどんな恐れを持っているかに気づくだけでも、反射的に起こる反応を減らしていくことができます。
この恐れは、親が言っていたことだな。真実とは限らないよね。
子供の頃のあの経験から持っている恐れだな。今はもういらないかも。
一般的に言われるものを自分も拾っているだけだな。本当に必要?
また、恐れを持っていることで、得られたこともたくさんあるはずです。
自分の頭でしっかり考えることができるようになった。
自分の話が伝わる人に出会えた時、ものすごく喜びが広がった。
弱い自分を見せたのに受け入れてもらい、愛を知った。
これらの素晴らしい感覚はすでに自分の中にあるから、恐れを持っていなくてももう大丈夫。
そんな風に自分を理解していくと自分の奥にある恐れが解けていくかもしれません。
そして、本来の願いに目を向け直してみると・・
自分という存在に自信を持ち信頼したい。
認め合う感覚で生きたい。
分かち合う感覚で生きたい。
喜びの感覚を大切にして生きたい。
循環を感じながら生きていきたい。
自分の中には必ず願いがあります。その願いをベースに生きることを選択したとき、日々の言動は自然と変化していくのではないでしょうか。
5.資本主義の未来
資本主義は崩れていく・・というより、本来の資本主義の良さを再認識していく時代が来ているのではないかと思います。
この世界では、お金という共通言語があることで、◯◯をするのにはどのくらいの資源が必要かどのくらいの資金が必要かが明確になるので、助けてあげるといい量も明確になります。そして豊かさを分かち合うこと自体に自由があるので、自分の意志で分かち合うことができます。
お金はエネルギーだとよく言いますが、豊かさや喜びを分かち合うためのエネルギーなのかもしれません。
一人ひとりが恐れを超え、本来の願いに目をむけ、資本主義の良さを再認識していくと、循環型の経済が加速し、人間が願った世界が近づいてくるのではないでしょうか。
みんなが自由に、幸せを感じながら生きられるように、人間の頭と心を使って、手を取り合って、より良い社会や世界を作っていく。
自分だけが所有しても意味がないなと感じている人たちがたくさん増えている今、原点回帰していく今。
人生で培ってきたスキル、大切な価値観、知恵、学び、それらを自由に活用できる時代を生きているのです。
この時代を選んで生まれてきたからこそ、できることがきっとある。
エネルギー循環の感覚を持っていつものお客さんと向き合う。
子供にうんと愛を注いでみる。
周りの人に感謝を伝えてみる。
自分が持っている願いを自分で称賛してみる。
一つひとつの行動がつながり循環して波紋のように広がっていく。そんな人と人の温もりの循環を大切にしたいと思います。
お付き合いくださりありがとうございました。
人間の本来の願いが叶う未来を、皆さんと一緒に作っていけたら嬉しいです。
面白いと思ってくださる方・一緒に未来をつくりたいと思ってくださる方、ぜひ一緒にお話ししましょ~^^