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技術士(生物工学)取得までの歩み①

技術士(生物工学)試験を突破するまでに何をしたか、気づいた点について書いてみました。今回は動機から一次試験までです。

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目次
・はじめに(動機)
・第一次試験(準備)
・第一次試験(試験前後)

・はじめに(動機)

何事にもきっかけというのは存在していて、社内に技術士の先輩(N氏)がいたことが一つのきっかけでした。

かつてN氏が社内で初めて技術士試験に合格した際に、自分でも試験や制度を少し調べてはみたのですが、
「あーまだ実務経験足りないなー」「色々と面倒そうだな*」
といったところで受験するには至りませんでした。

* 一次試験を受けて、翌年以降に二次試験の筆記+面接を受けるというのは正直かなり面倒に思えましたし、実際受験してもこれは面倒でした。合格発表までが長すぎてモチベーション保つのが大変。

それから数年後の昼休み、その方に突然こう言われたのです。

「…アンタ、技術士興味ありそうな匂いするなぁ…あるやろ?」

文章にするとなかなかトンデモナイ感じですね。
その頃には実務経験もそこそこ積んでいた私はまんまと「あ、はい」などと答えてしまい、N氏主催の技術士勉強会(とは言っても数名)に誘い込まれたのでした。

因みに修士号持ちでしたが、この時既に実務経験が7年近くになっていました。実際は修士過程もカウントして2年分減らせたので、もっと早く受けられたのでした。

・第一次試験(準備)

科目の選択に関して
まずは受験する部門を選ぶ必要があります。これは正直受けやすい科目で良いです。なぜなら二次試験では一次試験で合格した分野で受けなくても良いからです。
酒を造っている私ですが二つの選択肢がありました。
①生物工学部門
②農業部門
農学修士であったため少し悩んだのですが、もともと遺伝子などに馴染みがあった+範囲がある程度に限られていて勉強しやすい印象*を受けたため、生物工学部門で受験することにしました。

*技術士(生物工学)が中心となって書いた書籍があったため、そこからの出題が多い印象でした。何を勉強していいか分からないというのは結構ストレスです。後述しますが、幸い生物工学に関しては参考にするべき書籍がいくつか出ていて勉強しやすかったです。

実際の対策に関して以下に延べていきます。

基礎・適正科目に関して

基本的には過去問を解くことで合格水準はクリアできると思います。初めは過去問と解答のみを活用して自分で調べていたのですが、タイムイズマネーなので参考書を有効活用しました。出題傾向の分析もされています。
↓下記の本です

基礎科目は理系の常識を学ぶと思って過去問を中心にしながら愚直に覚えましょう。設計・計画や情報・倫理は解き方さえ分かれば簡単な問題が多いので、マスターしておきましょう。解析などは式の導出過程を知っておくと理解がしやすく、咄嗟に式が浮かびやすいと思います。

これを言うと怒られそうですが、最近は案外と「youtubeでわからない事を調べると誰かが丁寧に解説している」という素晴らしい時代になっていますので、そういったものを活用するのも手です。特に解析など理解が必須の問題では役に立ちます。

適正科目は技術士法、関係法令・行動規格、倫理の3つが主に出題されます。行動規格や倫理問題は、「技術士の視点」に立って公益確保を優先的に考えれば自ずと答えは出てきます。技術士倫理要綱などは最低限読んで理解しておきましょう。

専門科目に関して

類似問題も多いため過去問を中心に研究しました。それと同時に、いくつか参考書籍を読み進めていきました。

バイオの扉は新・旧いずれも技術士(生物工学)によって書かれたもので、押さえておけば良いポイントがまとまっています。また、巻末の用語集を見て、自分が正しく理解できているかこの機会に確認すると良いでしょう。定義を説明できない事柄が多いと、結果として浅い理解になってしまいます。

新技術開発センターによる過去問題と解説もありますが、私は活用しませんでした。専門科目に関しては表面的に知って問題が解けるだけになってもあまり意味がないですしね…


二次試験でも生物工学を受験する場合にはこちらも読んでおくと理解が深まります。こちらも技術士(生物工学)が中心になって作られた本です。一次試験の勉強では軽く読む程度でした。

いずれにせよ過去問の研究が大切です。よく理解して想定される質問に答えられるようにしておきましょう。

・第一次試験(試験前後)

前日

もしものことを考えて、可能であれば試験会場近くに前日入りしましょう。

こんな事を書いておきながら、私は諸事情により当日朝に電車で会場入りしました。その列車の中でひどい目に遭いました。右には登山帰りの汗臭い男性、左には日本酒をひたすら飲む酒臭い初老の男性というカオスな席。スメルハラスメントにより完全に参った状態で会場入りしたのでした。

当日

会場で一番の注意点はトイレがとにかく混み合う+ご飯を食べるところが無いということです。トイレは行ける時にすぐに行ったほうが良いです。また、試験会場近くの売店はすぐに物がなくなります。出来れば会場入り前に別のところで食料を買っておきましょう。

試験会場では科目毎に一度全員強制的に外に出されます。出入りが多いので荷物はリュックなど持ち歩きやすいカバンに入れておくと良いと思います。

また、第一次試験では問題を早く解き終えた場合には退出することができます。ただし問題用紙は持ち帰れません。自己採点したい場合には自分の回答を覚えておきましょう。

私はやや基礎科目に不安な部分があったため、専門科目をサッと解き終えて退出し、基礎科目の勉強に充てました。

試験中に必ず一回はマークミスや、選択問題の数が多すぎたりしないかチェックするようにしましょう。試験終了後は案外とこういったことが不安になります。

自己採点のために、回答した問題用紙に何を選んだか書いておきましょう。

試験終了後

早めに復習する事を勧めます。特に専門科目で怪しかった部分は再度よく勉強しておきましょう。

自己採点で合格していそうであれば、すぐに二次試験の勉強に取り掛かりましょう。

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