置かれた環境をもとに、ハングリーに生きる
こんにちは、Colorbath吉川です。
先週、約3ヶ月のネパール滞在から日本に帰国しました。ちなみに、いまは福岡に住んでいますよ。
九州にお立ち寄りの際は、ぜひお声がけくださいませ。
ということで、帰国してからは、ほどよく体調があまり優れず、基本的には家でのんびり寝てました。日本のご飯はほんとうに美味しいなーと思いつつ、お盆のお盆のタイミングもあり、ゆっくりしております。
ネパールいるときに、朝6時からオンラインミーティング、かつネパールのこともしつつ日本のこともしつつ、複数の組織のことを考えつつ。。
なにかと、「頭を使う」ことが多かったように思います。
考えることが尽きないと言うか。
ただその分、運動はしよう!と思い、週に2回のフットサル、空いているときはジムに行ってランニング、という形で運動もしてました。
そういう意味では、規則正しい生活習慣で、仕事も運動も充実して、楽しいネパール滞在だったように思います。
いろんな方々が日本からも来られました。
数えてみると、、、
20人くらいの方々がかわるがわる、という感じでしょうか。こうして毎年、関わりがある方が継続してネパールに来て、一緒に活動したり、考えたりできるのはありがたいなと、しみじみ思います。
こうして書いていると、ネパールでの出来事、いろいろ伝えたいなーという気持ちになってきました!いろいろありましたが、ほとんど発信していないなーと、も。
よし、決めました。来週からはこのnoteやラジオでも、発信を増やしていこうと思います。(たまに思い立つやつです)
チャージする期間
ということで今日はですね、ネパールのお話というよりも、帰国してからのことを書きたいと思います。
カトマンズから日本について、自宅に帰らずそのままColorbathの合宿に2泊3日で参加しました。これもまた楽しい時間で。
福岡について、2時間サウナに行ってから合宿の集合時間ぴったり、という感じで。日本のサウナは安いし充実してるし、ほんとに最高ですね。
来週も行きたいと思います。
そんなこんなで、合宿を終えて帰宅してからは、数日(今もなお)かけて、テンション低めの体調悪めの生活を送っています。
微熱、やや咳、やや鼻水、ややだる、みたいな感じの、微妙な感じです。
夏風邪もすっごく流行っているみたいなので、それプラス疲れ、みたいな感じなんだと思います。
これまでも、ある一定期間の休みが連続するときには、よく体調を悪くするんですよね。
たぶん、心も体も、ここでチャージし直していると言うか、悪い部分をどうにか排出しようとしているのか。逆にそれまでは、体に負担をかけながらやっているのかもしれません(しらんけど)。
ということで、体調が悪いときとか、眠たいときは、自分は基本的に無理せず早く寝るタイプです。体調が万全じゃないときの自分の思考力とか行動力のなさが基本的に自分でも納得いかないので、中途半端に動く気にならず。がっつり休んで、回復して頑張ろう、そんなタイプです。
高校のときの試験前とかも、眠たくなったら寝る。翌朝がんばる、そういうタイプです。
世界はまだまだ、平等じゃない
チャージ期間には、家で動画見たりして過ごしています。
今日は、「マサラチャイ」というインドのドキュメンタリー映画を見ました。
というのも、これからネパールティー(紅茶)についても、Colorbathとして取り組んでいこうと思ってまして、関心がありました。
なんのドキュメンタリーみようかなーと探していると、マサラチャイ(スパイス入りの美味しいミルクティー)に関するものがあったので、見てみました。
見る前の勝手なイメージとしては、
・紅茶農家さんの生活
・いろんな紅茶のこだわりや紅茶の種類とか知れる
というイメージを持っていて、要は、「紅茶について」のドキュメンタリーを勝手に想像していました。
ただ、実際のドキュメンタリーで取り上げられているのは何かというと、
「紅茶を売っている人たちの人生や背景、家族」についてでした。
インドの路上で、30年以上紅茶を売っている家族。
紅茶が好きで、やりたくてやっているわけではなく、仕事がなく、お金がなく、それしかできなかったからそれを続けている。
でもそれを続ける中で、仲間ができて、若者が働きに来て。変わらない豊かな毎日がきて。
それでも大変で、明日を信じて、今日も紅茶を入れていく。
他には、アメリカに10年留学、仕事をしにいった方のお話。
彼はインドに帰国後、もっと良いサービスを、ということでおしゃれできれいなカフェをオープン。紅茶も質の高いもので、少し高い。でも店内はきれいで、Wi-Fiもあって。
どうにか差別化して広げようと頑張る。けど、なかなかお客さんが入らない。最終的にはカフェを畳んでしまう。
他には、自分よりもカーストが低い男性と結婚した女性のお話。毎日紅茶を作っては、近くのお店の方々にも届けていく。
そのお金で、子どもに良い教育を与えようと、貧しいながらも前向きに生きる家族。
まだ20代の若いお母さんの言葉は、
「私には、大きな夢とか目標はない。そういうものはもうなくなった。でも、自分の子どもには、やりたいことをやらせてあげたい。だから、まずは良い教育を受けさせたい」
そんな、まっすぐで、力強くて、でもどこか切ないメッセージ。
紅茶の話なんかではなく、人がどう生きるか、ということでした。
選択肢と悩み
何をやりたいか、を、膨大な選択肢の中から選べる時代にいる。というか、いまの時代にみんながそうできるわけではなくて、恵まれた形で、そういう環境にいるんだと思う。
選ぶこともできるし、途中で変えることもできるし、なんなら選ばなくたって、それなりに楽しんで生きていける。
一方で、選ぶ選択肢なんかなく、やらないという選択肢もなく、ただやるしかない状況の中で一生懸命生きている人もいる。
迷いが違うし、やる気が違うし、やらなければならない背景が違う。濃さも強さも、きっとぜんぜん違う。
その背景の違いを、そんなアタリマエの環境の違いを、やっぱり忘れてしまうし、ついつい自分に都合よく解釈してしまうし、嫌なやつになってしまう。
このドキュメンタリーを見たことで、これからネパールティーに関わるプロジェクトをやっていく目的と言うか意義が、なんだかもうちょっと整理された気がする。
きっと僕たちはいろんなことを忘れてしまうことは変わらないし、
自分に都合よく考える癖も変わらない。
世界の中で自分を中心に考えてしまう。
そんなことなんて変わらなくて。
でも、この世界の人とつながったり、問題を知ったり、健気に一生懸命生きている人の姿勢に感動したり、刺激を受けたり。
そういう側面だって持っている。
そのことを信じて、そこに人と人とがつながる価値を見出して。
紅茶を通して思い出せることがあるし、紅茶を通して自分のセカイだってひろげられる。
やっぱり、この世界に生きる人のことを感じられる、そういうプロダクトとかブランドにしていけたらいいなと思ってきました。
貧しさとか、問題とか、そういうことを表現したいのではなく、
世界のいろんな片隅で、人は一生懸命生きている。そのパワーがあふれると言うか、にじみ出るというか、頑張っているのはあなただけではないよ、という、そんな枯れない花というか、そういう力強さと優しさを表現していけたらいいなと思います。
君たちは、どう生きるか?
ぐわんぐわんいきますが、こないだ、宮崎駿先生の「君たちはどう生きるか」も映画館で観てきました。
観てからは、YouTubeであれやこれやの解説動画を見まくっています。
これに関しては、「作品がどうのこうの」ということよりも、宮崎駿先生はどう生きてきて、何を表現しようとしているのか、これを考えたり感じたりするのが、とっても味わい深いです。
映画自体を通して、宮崎駿先生の生い立ちや幼少期、迷いや葛藤、人の弱さや悪さ、でも人を信じようとすることや決意や覚悟。そんなことが、なんだかじわーっと伝わってきました。
何かを表現すること、なにかに挑戦すること。
人に何かを伝え、人を後押しすること。
そのための葛藤や努力、挑戦や失敗。
仲間や師匠。後輩や先輩。
そんな一つ一つが人生だし、人間一人で成し遂げられることなんてたかが知れてる。見えないし分からないししんどいけれど、それでも仲間を信じて前に進む仕事をすること、そうまでしてもやりたいと思えることがあること。
その尊さもすっごい感じました。
いまは、日本、ネパール、マラウイで、家族のように関わり、ともに前に進もうと葛藤したり喧嘩したり、信じたり落胆したり。
そんなことも繰り返しながらの仕事と人生。
それでも、やっぱり人は信じることができるし、未来に希望を持つことができる。
それができる環境にあって、それを選べる選択肢があって。
その大変さに屈するんじゃなくて、いつだって、陽はのぼる。
未来に希望を。
今日も一歩を。
なんだか、そんな気持ちになった療養期間中のお盆休みでした。
週明けから、エネルギー全開で、またやっていこうと思います!
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