クリエイティブさとエゴ

内藤先生です、こんにちは。

今日の午前中は前から楽しみにしていた打ち合わせでした。

どういう打ち合わせだったのか?というのはとても説明のできないものなんですけど、あえて文章にするなら、

「全ての人に届けられる作品とは何か?」

みたいな問いに答えるものでしょうか。

あるいは、

「全ての人にとって消費ではなく創造活動になる作品とは何か?」

みたいな問いかもしれません。


とにかく、はたから見たら全くよくわからない、しかも実現できるかどうかもわからないようなものを作り出す打ち合わせです。


「全ての人に」なんていうと、「ターゲットを定めないとそんなの無理だ」とか「そういうものなんて存在しない」とか、色々突っ込まれそうなものです。

僕もそれなりにビジネスをやってきてはいるので、何を押さえなければダメか?なんてものはわかっているつもりです。

とは言え、ビジネス的に何かを考え生み出す発想というのは、そのほとんどはクリエイティビティのないものだと思っています。


それこそ、そういうのはどこかの誰かがすでにやっているだけであって、今の僕にはそこまで対して興味がないものだったりします。


パッと想像して、もしかしてこうしたらできるんじゃないか、程度のものはチャレンジ仕事としては面白みを感じないなぁとよく思ってたりします。


そんな打ち合わせが今月からスタートして、毎月1度あるようなので、個人的にはとても楽しみです。


今回文章を書いているのは、今日の打ち合わせで、気づいたこともあって、ちょっとメモを残しておこうかなと思ったので、つらつら書いています。

誰のため、というよりは、自分のためでしょうか。

読む人は気をつけてください。時間奪うかもよ:笑


僕は自分の名前以外に作家としての名前も持ってたりします。

結構沈黙してた時期が長かったので、今年からじわじわと活動していこうと思って、さてどーするかなぁと考えてたりしました。

今回のような、もっともクリエイティビティが必要とされるような、未だかつて誰もやったことのないものを検討している自分と、純粋に創作を作っている時の自分は結構感覚が近いなぁと思う一方で、「アニメ作りたいぜ!」とか、「あぁこの表現いいなぁ」、とか、「こういうものを作ろうかな」とか「絵が上手くなりたい」とか思っている感覚は僕の中ではっきりとずれています。

多分、前者はエゴみたいなものが「ない」んでしょうね。


どっちでもいい、みたいな感覚もあるし、感覚が研ぎ澄まされている感覚もあります。感覚だけでいうなら、自分が本来やるべきことだろうことをやっている、繋がっている感覚すらあります。


でも後者の場合、僕のエゴの方が強くて、こういう表現ができるようになりたい!とか、この作品のこれは好きだ、とかこれはちょっと微妙だ、みたいなものはもうエゴの塊のような感覚です。


ちょっと前までその感覚のズレがなんなのか?みたいなものがよくわかっていませんでした。


僕の中では大きな違いとしてずっと存在していて、その正体をずっと探してたような感じです。

そういう意味では、ある程度、僕の中ではっきりしたので、今回の打ち合わせの副産物でした。

すごいぞっ!


そう言えば、僕がビジネスをやり始めたのも、創作のための時間が欲しいとかお金が欲しいという理由で、エゴ丸出しなんですよね:笑

アニメ作るには人手も必要だし、関わってくれた人にお金払いたい!と思ったら僕にとってはビジネスやるしかなかった、みたいな発想が当時にはありました。


その結果、僕はビジネスで色々惑わされて、いろんな人と出会って、世界を知って、今に至ってます。


全然何が書きたいのかわからない感じになってきたので、このまま書き続けますけど(苦笑)、それはそれでよかったのかなぁと最近よく思います。


だから僕はビジネスをやっててよかったなぁと思うようにもなったし、いい加減、ちゃんとお金作るか、みたいな発想にもなれました。

「お金作る」という表現よりは「周囲を勝たせる」という表現の方が正確でしょう。僕はずっとそこがエゴとして認めたくなくて、もんもんしてたんだろうなぁとも思います。


そして多分、作家名の方がエゴ丸出しなんでしょう。


だから、もうそれはそれで突っ切った方がいいんじゃないかと思ってたりします。自分のエゴで何かをやることに対して、ずっとなんとなく違和感を持っていて、まぁビジネスなんて、エゴ丸出しじゃないとできないと思うんですよね。

それこそ「ビジネスは人のため」というのは、割と後付けだと思ってて、自立できてないから、ビジネスという交換手段しか、お金を得る方法が思いつかないのであって。

原理がわかった上で、理屈が通ってしまえば、ビジネスをやる理由って一切なくなります。これは割と行き着くところまで行き着いた結果だと僕は思ってます。だから先輩はビジネスやってないんだろうなぁとも思ってて。


得られるものは「それなり」ですが、リスクの方が多いなぁと思いますし。

多分、多くの人はそこが見えてないから、ビジネスをやってるか、あるいは頭でわかったとしても交換手段をやってるとしたら、自立するために必要なステップだからか、のどちらかなんじゃないかと今では思います。

僕は後者ですけども。


という感じで、つらつら文章を書きましたけど、

これからの僕は、

・自分の創作は自分のために作ることと

・今回の打ち合わせのような、本当にやりたいことをやろうとしている人の手助けをすること

という二本立てで動こうかなと思った次第です。


幸い、後者の活動でビジネスという活動もできるし、同時にビジネスから抜け出す手立ては見えています。

それこそ僕の中では、もう時間の問題、というかタイミングの問題みたいな感じだったりします。請負仕事以外は交換しなくても成立するところまでは確認できましたし。



これは僕がビジネスやってなかったら、そうはならなかったでしょうし、結果的には最も早かったんでしょう。

僕は気質としてはプロデューサーっぽいところがメインにあると思ってて、それがクリエイターでいたかった自分とバッティングするのがずっと嫌だったんですけど、もうそこは最終的にどこかでぶつかるものだと信じて突っ走る方がいいなぁと思ってたりします。


自分の作品を僕は誰かのために、という風に考えられないタイプなので、自分が最もいいと思うものを純粋に追いかけつつ、プロデューサーっぽい気質の部分は人の手助けとして活用する、それがもう僕にとっての正解な感じがします。


この辺りは9年くらいまでに、一度ぶち当たった壁ですけど、ぐるっと回って、またぶち当たったのが今年の4月でした。

さすがに10年も経てば、螺旋のサイクルのように1つ上の段階にきてると信じるしかないですね。


最近、インテグラル理論を読んでますが、とても素晴らしい本です。

僕はもうすぐイエローになるっぽいぞ:笑


そんなわけで、作家名の方はもっとエゴ丸出しでネットで遊ぼう。

ゲームと思えば楽しい。


ここに至るまで、相当かかってしまった。


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