自制心こそ幸せへの道
1.やってはいけないとわかっているのにやってしまう
明日の朝が辛くなるとわかっているのに夜更かししてしまう。
これ以上飲んだら二日酔いになりしんどくなるとわかっているのにお酒を飲みすぎてしまう。
これ以上食べたら太るとわかっているのに食べすぎてしまう。
その先に良くないことが起こるとわかっている。
でもやってしまうそんなことは誰にでもよくあることではないでしょうか?
遠い未来の幸せよりも目の前の幸せを取る。
僕らは幸せになりたいと願っており、日々そうなるように選択をします。
そう考えるとあるかどうかわからない未来の幸せよりもすぐ目の前の幸せを選ぶことは合理的にも思えます。
オランダの心理学者の研究によると「先延ばし行為」と「夜更かし」には非常に強い相関関係が見られるそうです。
また「自己コントロール力」と「夜更かしをする時間」にはあきらかな負の相関関係があるそうです。
つまり夜更かししがちな人はやらなければいけないこと、例えば仕事や勉強などをついつい先延ばしにしがちな人である。
また夜更かしする時間が遅ければ遅いほど自己コントロール力が低いということです。
これらは夜更かしだけではなく最初にあげたお酒や食べすぎも同様ではないでしょうか?
そしてそれらがどういう時に起こるか?というと大体はストレスを抱えている時。
今日嫌なことがあった。明日嫌なことがある。
何かネガティブなことを抱えている時に起こります。
僕自身もすごく心当たりがあります。
仕事ですごく疲れているのになんだか寝たくない。
明日嫌なことをやらなければいけないとわかっている時。
早く寝て準備をした方がいいとわかっているけどなんとか起きて楽しいことをしたい。
今日嫌なことがあった分、このまま寝るのはもったいない気がする。
寝たら明日になってしまうから遠ざけたい。
まさにこんな心理状態で夜更かしをしています。
ですが明らかに寝た方が精神的な疲れも取れますし、しっかり寝た日の方が嫌なことに直面した時のストレスの感じ方も低いです。
逆に嫌なことがなく幸せを感じられている時ほど自分をコントロールでき、夜更かしなどはせず健康的に過ごせます。
つまり幸せを感じるほど自分をコントロールできる。
2.自制心は幸せの必要条件
とある人が新宿のポイ捨てのゴミ拾いをしながらこんなことを言っていました。
「昔、若い時はポイ捨てをしてしまったりしたこともあったけど幸せになって今はしなくなった。
不幸せだった時ほどダメだとわかっているのにやってしまうことが多かったように思う。」
それを聞いた瞬間に確かにと思うと同時に、先ほど紹介したオランダの研究を思い出しました。
ですがそれと同時に実はこの関係性は「幸せだから自分をコントロールする力が上がった」のではなく、
「自分をコントロールできるようになった人が幸せになれるのではないか?」
自分をコントロールできることは幸せの必要条件なのではないか?と思いました。
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