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経営に正解はないが、経理に正解はある。

写真は、日向の綺麗なBBQ場と海

経理は、姿勢が大事

ある製造会社の経理担当者が変わりました。
ベテランから新米経理担当者に変更です。

ベテランさんが経理の流れを作っていたので、新米はそれに従えば粛々と経理処理ができるようになっていました。
しかし、やる気のある新米さんは、税理士と相談して、経理規定を変更しました。
正確には変更しようとしました。

結果、やぶ蛇をつついたようなもので、経理がめちゃくちゃになって現在大変なようです。

「井口さん、仮払金の処理ってこれでいいですか?」
「小口現金は、こうやって処理したいのですが、どう思いますか?」

など当時質問されていたのですが、返答に困っていました。
なぜなら、問題は税理士さんとの連携がなかったからです。
もっと具体的に言うと、税理士さんは日常の経理に疎く、税金計算だけが得意な方でしたので、顧問税理士変更の余地がありました。

経理処理のテクニックはたくさんありますが、根本的に会社の方向性に左右される理念や経営者の姿勢が反映されやすいのが、経理です。
テクニックという小手先を考えるより、大本の姿勢を見直すほうが楽で、シンプルなのです。


テクニックに溺れると、すべてが後手後手に

経理処理がうまくいかないと、毎月の利益の把握も後手後手になります。
経理処理がうまくいかない→利益を把握するのが遅れる→利益を把握しても役に立たない→何をやっているのか見失う→モチベーションがさがったまま→経理処理がうまくいかない・・・の無限ループです。

自社で利益を把握できる仕組みを作ることを、自計化、と呼ぶのですが、最大のポイントは、短期間でつくりあげることです。
短期間でつくらないと負担が増えるのと、ダラダラ時間をかけると間延びします。
失敗した会社のほとんどは、半年以上かかっても自計化の仕組みを作れなかったことです。

新米経理担当者がイチから考えて仕組みをつくるよりも、税理士事務所と連携して、そのノウハウ、模範解答を一気に導入したほうが、結果的に早くシンプルにできあがります。

ここにたどり着いたときに、経理には正解があると思いました。

まとめ

経理には正解があれば、最短ルートで仕組み化することがベストです。
なぜなら、経理は手段であり目的ではありません。
車で例えるなら、スピードメーターやガソリンメーターの表示です。
適切なタイミングで、正確な表示をすることが経理の役割。
車は、目的地に向かって進むことが目的につながります。

それであれば、経理に時間をかけずに、さっさと模範解答を丸暗記して、活用できるようになれば、それで十分です。
個性は、経理に出すのではなく、経営に出しましょう。

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