2024年4月11日CA AO入試拡大の是非について



記事内容

大学志願者の能力をペーパーテストの点数に頼らず、さまざまな観点から評価する「総合型選抜(旧AO入試)」は、私立大学を中心に広がってきた選抜方法ですが、国公立大学でも広く取り入れられている。文科省が22年10月に発表した調査結果によると、23年度入試で総合型選抜を実施する国公立大学は104校で、前年度に引き続き100校を超えました。中には、一般選抜の後期日程を廃止した大学もある。現在では、国立大学の約8割が一部の学部、またはすべての学部で、総合型選抜を実施している。

東北大学は、募集定員の約3割を総合型選抜で受け入れている。

私は賛成の立場(拡大するべき)から立論するので、皆さんは「AO入試を拡大するべきでない。」という反対の立場から反論してください。

拡大・・・AO入試の割合を高めること。
議論の目的:AIが人間の代替えとして発展する中、日本の教育はどのように変革するべきかを考える。
専門学校におけるAO入試は議論の対象外とし、私立・国公立の大学機関のみを議論の対象とする。

意見論点
 

1.大学の求める学生像にあった学生を選抜しやすくなる。

→筆記テストだけでなく、小論文や口頭試問、経歴など学生を多面的に評価されるため、大学の求める学生像に適合した学生を選抜することができる。

2.自分の行きたい大学へのチャンスが増える。
→AO入試と一般入試は併願可能なので、AO入試に落ちても一般入試で再チャレンジすることができる。入試方法の選択肢が1つ増えることは、学生のチャンスも広がるため良いことである。

Q早期の囲い込みについては(早く終わらせたいがために選択の幅を狭めてる)
A一理ある。

Q一般入試とは別物、また教授によって合格基準がバラバラ
Aそれ自体は問題ではない。一般入試を棒に振る因果はないのでは
Q一般入試と同じくらい勉強しないといけない、併用できるのは頭のいい人のみ
A思考力、主体性を求めている

3.目的意識を持った学生が増える。
→AIやインターネットが発達して、時代の流れは急速である。このような状況下で目的を持って主体的に動く人間が必要になっている。大学受験をゴールとして受験勉強をしている学生が多い中で、AO入試は目的意識を持ち大学への帰属意識が見極めるため大学でもしっかりと勉強し社会で活躍する人材を得やすくなる。また、中央教育審議会は「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン」において必要とされる人材像及び高等教育の目指す姿として「学習者本位の教育への転換」掲げており、総合型選抜は従来の一般選抜と比べ自主性の高い学生の確保及び増加を促すことにつながる

Q実情と問題がかけ離れているのでは?(小手先のテクニックを時間をかけてやる)
A改善すべきではあるが、私立に多い傾向。

予想される反論・再反論

1.AO入試は学歴以外にも経験を重視しているため教育格差が広がる。
→対策として公立教育の強化や教育機会の拡大は必要不可欠である。 AO入試を拡大することで「教育格差」が問題視され、格差是正が促進されるかもしれない。

Q AO入試はお金をかけたら論文を書いてくれる塾も存在する(30万円払って書いてもらえる)
A 

2.学力が一定の基準を超えていない学生も入学できるため、学生の質が担保されない。
加えて、上記記事欄に記載されたような総合型選抜入試を採用し一般後期選抜の枠を廃止する場合、学習能力の高い学生を排除することにつながるのではないか。
→「2024年度度以降の国立大学の入学者選抜制度」の中で大半の国立大学では高校3年間の成績が評定平均4.3以上、共通テストの得点率70%以上といった学力に関連する出願資格を設けている
実際の研究結果で、入学した学生の GPA(成績評価)は、一般選抜で入学した学生よりもAO入試で入学した学生の方が全体的に高いことが分かっている。これは、学習意欲の高さやポテンシャルの高さの表れであると考える。

Q評定基準は不平等では(高校によるのでは)
A共通テストのボーダーがある

Q GDPは関係ない。教育レベルの低下の表れでもあり、ただ先取りしてただけでは
A

3.不人気の大学における受験者獲得に利用される
不人気な大学の場合、定員割れを起こす為ボーダーの低いAO入試が利用される場合も少なくない。その場合、学力が見合わない学生や意欲の低い学生が入学することにより大学の教育機関及び研究機関としての機能が低下してしまうのではないか
→一方で学校法人が経営を続けなければいけないという現状もある。定員割れを起こす大学なら尚更まず第一に合格者獲得に努めるべきではないのか。大学が帰属収入を獲得することは必要である。

Q
A

 

4.試験科目における評価の妥当性
AO入試には一般的に小論文型の受験方式が利用される。これでは基礎学力の評価ができないことや、試験官の主観による評価を行ってしまう場合があるのではないのか。
→これは天野 哲彦によると主観による採点の幅を減らすこと、採点基準の厳格化を図ることで改善可能である。

Q今は曖昧、AO入試塾によると、「AO入試は就活と同じ、小手先のテクニック」
A AO入試として、大学の学部に合わせた入試要件がある。研究してきたことや証明するデータがしっかりある。
  就活は「全般的」、AO入試は「専門的」

Q大学によれば、将来の計画を重視することもある(それは小手先のテクニックでは?)
A将来計画ができている人間は受かるべきでは

上久保先生からのコメント

入試が存在するのは北東アジアのみ
ヨーロッパ、アメリカは書類選考、書類選考は政治的側面がある(アジア人数人、アフリカ系数人等)
入るのは簡単、出るのが難しい
日本の制度は実力勝負になるので貧困層にもチャンスあり
しかし、留学生は勝負できないのが問題では。

参考文献

朝日新聞Thinkキャンパス「国公立大の受験でも増える「総合型選抜」 約8割が実施、いち早く導入の東北大に狙いを聞いた」〈https://www.asahi.com/thinkcampus/article-100807/〉

edu magagine「総合型選抜(旧AO入試)とは?出願条件や選考方法別の対策など」〈https://edvmagazine.jp/sougo-gata-senbatsu/〉
日経ビジネス「4年後に全大学がAO入試化、経済格差を後押し?」〈https://business.nikkei.com/atcl/report/16/122600095/033000006/〉
AERAdot. アエラドット 朝日新聞出版「東北大では3人に1人が「総合型選抜」で入学 約8割の大学が総合型を実施する背景とは」〈https://news.line.me/detail/oa-rp73450/56a1xi6tobnu?mediadetail=1&utm_source=line&utm_medium=share&utm_campaign=none〉
東京経済ONLINE「一般選抜入試枠が減っていく!?大学が旧AO入試「総合型選抜」を選ぶ背景国立8割・私立9割で実施、「トイレ研究」で合格も」〈https://toyokeizai.net/articles/-/638772〉




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