853回目:【悟り】サバンナを見ながら
久しぶりのブログ
2023年5月のGWに中国で遊んで帰ってきてから早2ヶ月が過ぎた。怒涛のように過ぎたこの二ヶ月、私は「出張」に忙殺されていた。この2ヶ月で行った出張は軽く10回を超え、5月は2日しか自分の家に戻っていなかった。すべては現場にある、実際見てみないとわからないという信念の中、可能な限りの出張に同行するようにしていたが、途中から「マジで家が恋しい」と思うようになった。そんなブログを書いている現在も、ケニアのナイロビのベットに寝っ転がりながらこの文章を書いている。明日は、マサイ族のマサイマーケットに行って、お土産を買ってムンバイに帰る。
そんな出張三昧の日々に加えて
出張に忙殺されている中、さらなる「一大イベント」が並行して行われている。それは、私が「異動」となっていることだ。3月末、突然「インドのムンバイ」から「インドのアーメダバード」への辞令が発令され、引っ越しの準備を行っている。
そもそも、「アーメダバード」という場所は、弊社の世界各地に点在する25箇所の海外拠点のうち、「最も僻地」にある「駐在所」。泣く子も黙るNo.1ハード勤務地だ。如何せん、このエリアは、「お酒が禁じられている州」としてインドでは有名で、一般的には弊社の社内では、「自分は良いけど、家族が・・・」「行かされる」「ドンマイ」等、「ムンバイ」にも増して、最強にネガティブなイメージが付いているエリアとなる。
しかし、実は私はそうは思っていない。
2019年9月にインドのムンバイに、私が赴任してから、まもなく4年が経過する。4年前からムンバイとアーメダバードを頻繁に行き来し、どちらの拠点も管理していた身からしてみたら、「自分の住む場所が変わるだけで、特に何も大きく変わることはない。ぶっちゃけムンバイでもアーメダバードでもどっちでも良い」という「悟りの境地」に到達している。お酒も飲まなくてOKな身体になっている。
俺は日本代表
アーメダバードは、インドの中でも産業化が進み、今後インドの産業の中心になる可能性がかなり大きい都市となるのに加え、世界の億万長者トップ3位まで一時期上り詰めたインドの財閥「アダニグループ」の本拠地があるエリアだ。そして、アダニグループ本社ビルが立ち並ぶスマートシティ「シャンティグラム」の中のビル群の中で、日系企業として唯一そのビルの中に入っている企業が、まさかの弊社のアーメダバード支店である。名だたる日系企業も入れない。そこで働く日本人は2人だけ。そのうちの一人がまさか自分であることは、これはとても名誉なことであって、自分としては「ついに到達した」とすら思っている。
現在のアダニグループの時価総額は12兆円の企業のインドの巨人(ソニーの時価総額が11兆円)。なので、アダニグループの本社ビルで働く日本人ってのは、いわば「日本代表」だ。
そう自分に言い聞かせ、自分を洗脳し、細かいネガティブなことを考えないようにし、しっかり寝て、これからもインド駐在を頑張ろうと思う。多分、ここからの私のインド駐在は、これまでの4年間以上に、自分がより一層洗練されていく大きなチャンスだと確信している。やるしかない。俺は絶対パワーアップする。
と、ナイロビ国立公園のサバンナの草原を見ながら、もう一度自分を奮い立たせた。取り敢えず、明日ムンバイ戻ります。
最後に2つだけ言いたいことがある
①:俺は大丈夫。全然鬱ではないです・・・
②:このサバンナにいるのは、これは旅行ではないです・・・一応出張です・・
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