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857回目:【体験】ナイロビ国立公園

2023年07月03日の備忘録

ナイロビ国立公園とは

これは、土曜の夜八時「どうぶつ奇想天外」でしか見たことがなかった、アフリカのサバンナの景色。まさか、時を経て、自分で見ることが出来る時が来るとは。

サバンナで、ぜひとも見たい動物はビック5。

ビック5とは、ゲームドライブで人気の大型動物5種のことで、①ライオン、②アフリカゾウ、③ヒョウ、④サイ、そして⑤バッファローを指す。ナイロビ国立公園には、ビッグ5のうちアフリカゾウを除いた4種が生息している。他にも、シマウマ・キリン・インパラ・ガゼル・イボイノシシ・エランドなどの動物や、ダチョウ・ホロホロチョウ・アフリカオオノガンなどの鳥類が多数見られる。さらに、レア動物として、ヒョウやチーター、ハイエナなどの大型肉食動物もいるそうだ。

また、ナイロビ国立公園は、特に数を減らしている稀少なクロサイの保護に力を入れ等の加え、シロサイも2009年の干ばつの際、ナクル湖国立公園からここに避難させて移入したため、比較的高い確率で見ることができるそうだが、それでもサイ自体が臆病な性格上中々見ることが難しい動物のようだ。

立地

総面積は117平方キロメートル。ケニアの中では比較的小さな国立公園だが、それでも山手線沿線がすっぽり2つ入るサイズ。中に入ると、何と国立公園にも関わらず、中国によるインフラ開発により、国立公園のど真ん中にケニア標準軌鉄道(SGR)の架橋がぶち抜かれているのも見れる。


場所は、ナイロビの中心地から直線距離で約10キロで、車で30分でアクセスできる。街に近いということから、国立公園の眼下に広がる向こう側に高層ビルが背景として一緒に目に入るのもナイロビ国立公園の特徴だ。帰国の前夜を空港に近いナイロビで過ごすスケジュールであれば、帰国当日の朝にも最後のサファリを楽しむことができる。また、入国後、空港を出た瞬間からナイロビ国立公園を左手に高速道路が走っているため、下手すると高速道路からでも動物が見えたりもする。

料金とスケジュール

ホテルを朝6時に出発する。サファリ用のサファリカーが迎えに来る。その車代として、1人4500円徴収される。

6:45。車に乗りナイロビ国立公園の入り口に向かう。入り口で、入場料1人USD40を払い、そのまま車でゲートイン。支払いは「カード」。

入り口の横には、「観光用マサイ族」がスタンバイしており、客に向けてジャンプしている。多分、一緒に写真を撮ったらお金がかかる。

7:00。早速中に入る。早速水辺の近くで、メスライオンに遭遇。これも、とてもラッキーなことらしい。ただ、突っ込みたいことがあった。

私達の車の周りには10台以上のサファリカーがいた。にも関わらず、ライオンがのうのうと何食わぬ顔をして横を通り過ぎるあたり、完全に人間に慣れているのではと疑いも持った。更に、我々の車は完全に窓が開かない仕様だったが、窓すらも無い完全オープンなジープもいた。

「いやいや。オタクら・・・野生のライオンがすぐ横に居るんだぞ・・・食われるぞ・・」

と、冷静に考えれば考えるほどおかしな景色が広がっていた。

恐らくではあるが、ここは「ナイロビ国立公園」という名の、「大きな動物園」化してて、「野生動物」という名の「人間になれた動物」なのではと思った。

お次は、サイ。

長年ケニアに来ているT氏すらも遭遇したことがないレア動物。どうやら朝早くに入場したことが功を奏したようだ。

そして、カバ。

カバの上に鳥が止まっているのも癒された。

ここからは、キリン、ガゼル、シマウマ、バッファローと続く。この辺の動物は、その辺を走っていれば何度も遭遇する。最初はめっちゃ感動したが、時間が過ぎるにつれて、遭遇チャンスが多すぎて、だんだんと見慣れてきてその価値が薄れてくる。

最後に、ナイルワニにも遭遇。後日記載するが、実は、釣りの仕事でインドのクロコダイルに遭遇した。

10:30。ボチボチ3時間ほどサファリを満喫し、お土産屋へ連れて行かれる。過去に「マサイマーケット」にも行ったことがあるので、そのお土産屋の外観から「明らかに高い」と予想できた。勿論、商品に「値札」は貼っていない。買う人(人種)を見て価格が決まるのがケニアのお土産屋。

12:00。ホテルに戻る。最後、サファリカーのドライバーからチップを要求され、1人200〜500円ほど現地通貨で支払って終了だ。

このサファリカーも、前回記載した「S姉妹」がアレンジしてくれた。とても貴重な体験だったと思う。将来、私が日本からのゲストを連れてきた際には、是非日本からのゲストにも体験してもらいたいケニアでの貴重な経験だ。

マサイマーケット


最後ムンバイへ戻る前に、いつもの事ながら、空港に向かう途中、マサイマーケットを視察(というかお土産購入)した。しかも、マサイマーケットは、めちゃくちゃ綺麗なショッピングモールの一部を借りて販売されている。マサイマーケットと聞いたら、「部族」「村」「田舎」と想像するが、もはや現実はそうではない。「マサイ」は「観光業の一部」。


前述の通り、ケニアのマサイマーケットには「値札」がない。だから、「値切り交渉」が重要になる。仮に1000円と言われたら、私は200円まで攻めて、結果300で妥結させるイメージ。私が「あーじゃー要らない」って言った時に、「私を引き留めるか、あっさり退くか」ここの塩梅が重要な分かれ目だ。

私は個人的に、マサイのビーズの人形を集めていて、毎回ケニアに来た際にはその人形を妻と会社に買って帰るようにしている。半分ネタだ。この何とも言い難いシュールな感じがいい。前回はシマウマ。

だから、今回は、「ゾウ」と「サイ」にした。どう考えても要らない物なのだが、仮に「要らない」と言われても、”無理やり渡す私からのケニアの動物シリーズ”。これが習慣化しそうだ。ここで写真載せるとバレるので、月曜日に会社で渡すまでのお楽しみ。

マサイマーケットでは、「これいくら?」と、前回買ったシマウマを聞いたら、最初2000円とか1500円と言われた。そんなわけない。私は前回同じシマウマを500円で買っている。それを伝えても1000円とかあーだこーだ言ってくる。それを全て論破。だが、私も論法を変える。相手の売り手のことも考え、小声で手書きで値段を交渉した。ディスカウント後の価格が他の客にもバレたら商売として彼女らも成立しないと思ったからだ。「〇〇円!!」「いや!そこをなんとか〇〇円!」とか言って、声高らかに他の客の前で言い合ってては、結局値段は下がらない。だから、相手のことも考えてコッソリ喋ってあげた。そしたら、700円まで下がった。店員のケニア人もその気遣いに察したのか、「ビジネスを知ってますね」と、私に言ってきたので、それに気を良くした私は700円で妥結。ケニア人からの「ビジネス知ってますね」の一言で、一旦私を気持ち良くさせ、そこで妥結させるのが彼女のビジネステクニックだとしたら、相当商売人だ。私がそれを真似したいくらい。この一瞬のやり取りの中にも、日本では味わえないビジネスのエッセンスを体感できた。

最後は、結果、店員と仲良くなり写真を撮ってその場を去った。次はもっと値切ります。

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