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885回目:【紹介】インドのヒマラヤ・レーへの旅行を強くお勧めする件

2023年11月26日の備忘録

これは2022年4月の話

ムンバイで仕事を終えた私は、デリーへ向かう。最終目的地は、ラダック地方のレーという町だ。チベット文化圏に属し、大部分がチベット民族である。そのため、「インドのチベット」とも呼ばれる。レーは、標高約3650mのインドと中国の国境沿いの町だ。1975年まで外国人の受け入れをしておらず、観光地化が進んだのもここ数十年のこと。それでもチベット文化が色濃く残っており、中国国内にあるチベット自治区よりも、本来のチベットの文化が残っている秘境と言われている。

中国とインドの国境という場所柄、旅の企画をした際には少しビビっていた。しかし、現地に来てみれば、チベット民族の人々はハンパなく優しい民族であることがわかった。私は、ホテルではなくゲストハウスに宿泊している。一泊2500円前後だが、ここで頂いたチベット民族の方々の心温まるおもてなしは、かつて経験したことがないほど、とても心温まるものだった。

ステイ先


たとえば、ゲストハウスのオーナーは、毎日朝食を作ってくれた。チベット風のパンやチーズ、野菜をふんだんに使った料理で、とても美味しかった。また、夕食の際には、お酒を勧めてくれたり、町のおすすめのスポットを教えてくれたりしてくれた。また、町を歩いていると、道行く人々が必ず笑顔で挨拶してくれる。チベット語は分からないけれど、その温かい気持ちが伝わってくる。

レーは、雄大な山々や美しい湖など、自然の景色も素晴らしい。しかし、それ以上に、チベット民族の人々の人柄が、この町の魅力を高めているように感じた。これから、旅の景色やいろんなことを書こうと思うが、まず「チベット民族の人柄」、これが最も私の心を打った経験だった。

是非一度訪れてみて欲しい。

レーへの行き方

ムンバイからレーへの直行便はなく、デリーを経由して約1時間で到着する。デリーからは毎日10本ほどの便が出ており、インドの中でもかなりの観光地化が進んでいる。小旅行でデリーからレーを訪れる人も少なくないが、高地順応が必要であることから、小旅行で来るのはリスクが高い。

レー空港


私は土曜日にレーに到着し、その日は休養に努めた。しかし、その夜から頭痛と吐き気が始まり、高山病を発症した。無理やり眠りについたものの、2時間おきに目が覚めるほどだった。

翌朝、頭痛は少し残るものの、体調は回復した。2日間の休養で、血中酸素濃度も正常に戻った。余裕を持ってレーに滞在して高地順応を図ったことで、無事に観光を楽しむことができた。

もし、高地順応をせずに、レーからさらに高度の高い場所へ移動しようとしたなら、かなりの苦労をしただろう。高山病は、命に関わることもある重大な症状である。レーを訪れる際には、必ず高地順応を十分に行うようにしたい。

インド・レーの日本人旅行代理店

インドのレーは、チベット文化圏に位置する秘境の地である。そのレーに、日本人旅行代理店「Hidden Himalaya」を経営する上甲さんが暮らしている。

上甲さんは、日本で秘境旅行代理店に勤務していた際に、ザンスカールへの旅行で現地の男性と出会い、結婚。レーに移り住み、旅行代理店を立ち上げた。

上甲ファミリーと私



今回、私はレーを訪れた際に、上甲さんに旅行を依頼した。上甲さんは、私の「現地の文化を深く知りたい」「ホテルじゃなくて、ホームステイがしたい」といったリクエストに応え、臨機応変に旅行プランを組んでくれた。

おかげで、私は安全に、そして現地の文化を深く知ることができた。

レーの手書きのマップも味わい深い

インド・レーの観光名所

インド北部、ヒマラヤ山脈の山岳砂漠地帯にあるレーは、チベット文化圏に属する町である。かつては隊商交易の要衝として栄え、現在では仏教遺跡やトレッキングエリアとして知られている。レーの代表的な観光名所は、以下の通りである。

レーの街

レーの街を見下ろす小高い丘の上にある王宮を眼下に、レーの街が広がる。

レーの街

ナムギャル・ツェモ

レーの街を見渡すことが出来る岩山の上に小さな僧院が建っている。ここへは車で行くことも可能。ここから眺める夕日は一日の最後を飾るにふさわしい美しさ。

ナムギャル・ツェモからのレーの街

寺(ゴンパ)巡り

レーには、チベット仏教の僧院であるゴンパが数多くある。その中でも、以下は特に有名である。

* ヘミス僧院
レーから車で約1時間半の場所にある、ラダック最大のゴンパ。毎年夏には、チベット仏教の祭典「ヘミス・フェスティバル」が開催され、多くの観光客が訪れる。

ヘミスゴンパからのヒマラヤ

パンゴン湖

レーから車で約4時間の場所にある、標高4,350メートルの高地にある湖。チベットとインドの国境に位置し、青く澄んだ湖水と雄大なヒマラヤ山脈の絶景が楽しめる。また、中国に最も近いインド側の湖沿いには3つほど村がある。そこで民泊をするのも楽しみの一つ。

パンゴン湖
民泊風景

カルドゥンラピーク

標高17982ft(5480m)のカルドゥンラという場所がある。ここは、世界で最も高い車で行ける場所だ。レーの街からレンタカーを借りていける。

カルドゥンラに向かう途中のヒマラヤ

ヌブラ谷

ヌブラ谷は、インドのラダック北部に位置する、標高3,500m前後の谷。ヌブラ川とシャヨク川によって形成され、三本の矢のような形をしている。その名はチベット語で「緑の園」を意味し、谷内には豊かな自然が広がっている。ヌブラ谷の中心地はディスキット村

ヌブラ谷
ディスキット村の宿

レーの現地飯

レーの飯は非常にうまい。日本人の舌に合う味をしている。インドなのに、インド料理とは全く一線を画す。

このブログを書いていたら、また行きたくなってきた。また、上甲さんに連絡してみようかな。

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