見出し画像

いくつものモザイクが合わさって
都会の風景はできている
何を尋ねても漠とした答えしか返ってこない空間に
思念は渦巻いて沈澱している。
白い、夜の闇はエロティックで
人々は同時に死を求めている。
生きる事は呪いに似ている。
煙を吐いて歩く中年の男
彼にも仕事があるのだが、
そこにはドーナッツの空洞のような呪いがあり
どうして労働を続けるのか
本人にはわからないように
罠が仕掛けられている。
働くことは尊いのであるが、
それが如何なる代価を支払っているのか
一見するとわからない。
丸で虚無を中心に渦を巻いている蛇のようだ。

君は「どうして働かなければならないの?」と尋ねる。
それは貧しさが余りにも過酷だからだ。
貧しさはそこから抜け出す気力すらすり減らして
修復が困難になった状態なのだ。

この貧しさへの恐怖から私達は必死に働くのだろうか?
或いは、何かのために働くのだろうか?
何もかもが朦朧としてゆく
モザイク上の思考が煙で溶けて行く。

宜しければサポートお願いします。