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9年越しにアニメアイドルマスターを見返した(前編)

「そうだ、アニマス見よう」
そんな男の呟きに反応をくれた友人と作品を振り返りました。
自分がライブに行ったり今のオタクになる始まりだった作品なものの、離れて久しくこんな状況で無ければ見返すこともなかったでしょう。

結果めちゃくちゃ面白い

前半13話まで見終わったのでそこまでの感想をざっと纏めようと思います。

2010年代以降の2次元アイドルものの始まりは間違いなくアイドルマスターだった。そして9年越しに見た男達を思い出補正以上に驚かせるアニメだった。


1.キャラクターの造形


「湊友希那ってこんなに如月千早に似てたんだ」というのが最初の驚きだった。ラブライブ等部活や学校生活に寄せた作品と違い社会人から学生まで居るのも話の幅を生み出していて面白い(纏めるのが大変とも言う)。原作だと基本的にゲーム稼働の時代を考えると古く感じておかしくないデザインなのに古臭く感じないのはアニメに向けてブラッシュアップしている為か。
アニメのオリキャラも既存キャラ達と喧嘩せず馴染んでいて見やすい、ただし石油王テメーはダメだ。

2.ストーリー構成


1-13話は自己紹介に始まり、スターダムに上がっていくまでの下積み時代を描いている。
それはプロデューサーも同じで記憶以上に何も出来ない状態からスタートし(がむしゃらに仕事を取ろうとして内容を確認しなかったりダブルブッキングしたり)、アイドル達にも強く干渉しないながら導くようなアドバイスをしていた。
ファンの名称を統一する後続作品は数あれど、「プロデューサー」とゲームのシステムに根ざした名を付けたアイドルマスターは他と一線を画している。アニメ版プロデューサー(通称赤羽根P)が比較的静かな存在だったのも、既存プレイヤーの意思を受け止めうる器として薄口の味付けにしていたのだろう。
最近のアイドルもの(と語るほど作品数を見ていないが)でも最終話の大きなライブに向けて練習をし、楽曲を作る展開は多い(リステとか)がアニマスも13話まででそれをやっている。作画班のペースや全体の盛り上がりを考えた時最終話でライブになってくる。


各キャタの担当回があったり、キャラクターを好きになってもらうべく作ったアニメとしてスタァライトも連想した。アニメからの踏襲したライブイベントとして7thアニバーサリーとStarry Desertは似たポジションかもしれない。アイドル的な作品の販促展開の面からもアニマス時代どんな事をやっていたか振り返っておきたい、噴水広場でリリースイベントをやっていたような…?
当時地元に住んでいて都心部の描写がピンときていなかったが今見ると分かる部分が多く感触が異なる。

3.楽曲/ダンスシーン


湯水のように楽曲を乱発するんじゃありませんよ!(富野節)
初代ゲームから6年(思ったより短ような長いような)の歳月をかけてアニメ化するアイドルものなぞ今後登場しないのではないか。無数のダンスシーンや各話ごとのED映像、13話で一気に炸裂するライブ回等々枚挙に暇がない。
これが2クールぶっ通しだったのも凄い、当時主題歌シングルと並行して挿入歌(既存曲)とBGMを収録したアルバムを販売していたがこれは欲しくなる。初代ラブライブはアニメ直前に過去曲のアルバムを発売していた。

最近DJ配信で久々にアイマス曲を聞く機会が多かったが、アニメを見返したことで楽曲単体のパワーと作品と絡んで倍増する力強さを見せつけられた。10年以上前の曲だが胸に刺さる、見返す回ではイントロが掛かるたびに一同が唸っていた。

まとめ
土曜に見終わってから記事にしようと思っていたらダラダラと金曜になっていた。後半はハードだが生き延びたい。

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