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「クリスマス」という群像劇を地球の裏から楽しんでいる。

自転車で世界一周中!ゆーせいです。

現在地球の反対側、ブラジルのアマゾン川のど真ん中で年末を迎えています。熱帯にいるせいで、季節感はめちゃくちゃですがブラジルもキリスト教圏の国なので、しっかりクリスマスをお祝いしているそうです。

かく言う私は、お店が閉まってしまっているせいで、一日ホテルの部屋でユーチューブを眺めながらダラダラと過ごしてしまいました。
YouTubeをぼんやり徘徊しながら、日本のクリスマスを外から眺めていると、日本のクリスマスは宗教的な意味合いがないがゆえに、日本人にとって誰もが役割を与えられ、楽しめるまさに国民的な行事であるなぁと思わされます。

子供たち。ご家族。クリスマスプレゼントを巡って、壮大な駆け引きが行われます。学校ではサンタさんいるいない論争が勃発し、次にサンタさん来るこない論争が火を噴きます。小さい頃うちにはサンタさんは来なかったので(そういえば一年だけ謎に来てくれたような記憶もあるような…)サンタさんはいない派でした。そして普段は寝付くタイミングでサンタさん、あるいは親の正体を見るために夜更かしします。親になった経験はないので、想像ですが、プレゼントやケーキを準備しよくわからない何かを「メリークリスマス!」と言ってお祝いします。

アベック。クリスマスを最高にロマンチックなものにするために奔走します。デートだったり、食事だったり、プレゼント交換だったり、ホテルだったり、2人の思い出作りのための良いきっかけです。世界中に自分達ほど幸せな人たちはいないとイルミネーションを背景に2人の愛を確かめ合うでしょう。

独り身。友人同士で集まって、世のカップルの悪口を言い合います。最後のチャンスを狙って街に繰り出す人も少なくないかもしれません。結局、いつの間にかクリスマスのことも忘れてM1視聴。謎のお笑い理論を展開しながら評論する友人を横目に、熱々の鍋をつつくのが楽しいですよね。

クリぼっち。「リア充爆発しろ!」とお決まりの台詞を吐きながら、ライブ配信を徘徊します。会社が終わって、当然の直帰。1人で誰にも気を遣うことなく、ちょっと高めのコンビニスイーツを買って帰り、クリぼっちをターゲットにしたライバーさんたちと意外と楽しい時間を過ごします。

クリスマスがなんの日かわからずとも、クリスマスという大きな物語を皆さんそれぞれの立場から楽しんでいます。クリスマスを全く意識せずに過ごす人が少ないばかりか、意識した人みんながなんやかんやで楽しく過ごせるなんて素敵な日だろうか。物語の裏方や裏側にまで思いを馳せるほどの想像力はまだありませんが、遥か彼方から日本のクリスマスを観測し、勝手に幸せな気分になった1日でした。

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