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#1 人身事故を起こしてしまった時の記録

仕事からの帰り道、片側三車線ある大きな道路の交差点を青信号で右折したところ、直進してくるバイクに気付かず衝突事故を起こしてしまいました。
人身事故は初めてということもあり、これから先のことが不安で仕方ありませんでした。
起こしてはいけませんが、同じような事故を起こしてしまった方のお役に立てるように、記録として残しておきたいと思います。

メンタルが崩壊していた

事故を起こしてしまったあの日、ぼくは客先での定例会議でひどく叱責され、メンタルをかなりやられていました。帰宅中の車の中でも、叱責された内容に対して早くなんとかしないといけないという強迫観念にかられ、どのように対応したらよいかということをずっと考えながら運転していました。
今になって考えると、このような精神状態で車を運転すべきではないと思いますが、この時はそんなことを冷静に考えられる精神状態ではありませんでした。

ものすごい衝撃

これではいけないと思い、一旦気持ちを落ち着かせるためにコンビニの駐車場で休憩でもしようと思いました。しかしながら、いつも通っている帰り道のコンビニはかなり先にあるため、最寄りのコンビニに寄ることにしました。

結果的にこの判断が間違っていました。

最寄りのそのコンビニは、片側三車線、右折レーンも合わせると四車線もある大きな道路の交差点を右折した少し先にあるコンビニでした。
右折レーンに入り対向車が通り過ぎるのを待っていると、一つ先の信号が赤になり、少しすると対向車がいなくなりました。それとほぼ同時に歩行者信号も赤に変わりました。たまに赤信号でも平気で渡ってくる歩行者もいるため、ぼくは歩行者を警戒しながらゆっくりと片側三車線の道路を横切りました。車が歩道に差し掛かったところで、車の後方にものすごい衝撃と音がしました。
この時に、『どうしよう…事故をしてしまった…』と思いました。

一瞬時が止まった

『事故をしてしまった』と思いましたが、次の瞬間には頭の中が真っ白になりました。
事故をしたのではないかという認識はありますが、同時に何が起こったのだろうという感覚もあり、頭の中が真っ白になっていて、体も動かず、一瞬時が止まったようでした。軽いパニックになっていました。

スマホを持って外へ

この時点では自分自身、まだ何が起こったのか分かっていませんでした。
車後方に強い衝撃を受けたので、事故をしてしまったのだろうということしか分かりません。
急いで鞄からスマホを取り出し車の外に出て、交差点の方に走りました。
すると既に人だかりができていました。
近付くとヘルメットを被った人と、バイクが倒れていました。

そこで初めて理解しました。

大通りだったので、周りの人たちが駆け寄り、119番をしてくれていました。119番をしている方と連携して脈を取ってくれている方もいました。倒れているバイクの方の意識はありましたが、体が動かないと言っており、声をかけるとヘルメットの中が流血しているのが見えました。
ぼくは気が動転してオロオロしていると、バイクの方に声をかけ続けていた方が、『110番した方がいい』と声をかけてくださり、急いで警察へ連絡を行いました。

110番

110番というのは人生でもなかなかかけない番号です。110番をすると『事件ですか?事故ですか?』と聞かれます。
事故であることを伝えると場所を聞かれるので、交差点の名前を伝えました。

交差点だと場所は分かりやすいのですが、分かりにくい場所で事故をしてしまった場合は、スマホの地図アプリなどを参考に場所を伝えるといいと思います。

ドライブレコーダー

倒れていたバイクの方は、痛い痛いと言いながらも、『どなたか目撃者いませんか?自分は青信号だったと証明してくれる方はいませんか!?』と叫んでいました。事故をした際、目撃者というのはとても大事で、すぐに周りの方に目撃者がいないか確認した方がいいです。ぼくの場合は、ドライブレコーダーがありましたので、相手の方にはドライブレコーダーがあり、そちらでも確認できることをお伝えしました。

ちなみにドライブレコーダーはすぐに上書きされてしまうらしいので、事故後はすぐにSDカードを抜き取って、警察や保険屋さんに映像を提出するまではSDカードを挿し直さない方がよいとのことでした。

事情聴取と現場検証

バイクの方が救急車で運ばれていきました。それとほぼ同時に交通課の警察官がいらっしゃいました。
事故の状況を詳しく聞かれ、ドライブレコーダーがあることを伝えるとすぐに回収され警察のパソコンで一緒に確認しました。

書類の準備に少し時間が空いたので、妻に連絡をしていいか確認し、許可が出たため、取り急ぎ状況を伝えました。
8歳になる子供は泣いていたそうです。

書類が準備できたため、現場検証が始まりました。
右折する前に停止していたところ、ぶつかったところ、相手の方が倒れていたところなどを詳しく聴取され、地面に記号を書き込んだり、距離を測ったりしています。
他の警察官は目撃者に話を聞いていました。
警察の方が、記号を書いたり距離を測ったりするのは、現場の地図を手書きで書くためだと教えてくれました。
広い道路ということと、帰宅ラッシュの時間帯で交通量も多く時間がかかるとのことで、車で待機するように言われ1時間ほど車で待ちました。

出来上がった調書を見ると、手書きとは思えないようなリアルな道路が書かれていました。


思ったより長くなってしまいましたので、今回は以上です。
今後もお読みいただけると嬉しいです。

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