サッカーから逆算する「フィジカル」
トレーニングをサッカーから逆算して考えてみましょう。
中学生でも、サッカーの「トレーニング」を理解し、自分自身で選択できるようにまとめていきます。
フィジカル(体力)の種類
・早く走れる スピード
・高く跳べる 相手を跳ね返す パワー
・機敏な方向転換 アジリティ
・長く走り続けられる 持久力
・動きへの対応幅が広い 柔軟性
どのようなフィジカルが自分には必要だろうか。
どんなフィジカルが身につくことで、
あなたが目指す目標に近づくことができるだろうか。
「われわれは、トレーニングしなければならないことをゲームから学ぶ」(クラウスペ/ラウフート/テッシュナー)
「ゲームが、体力トレーニングの目標と内容を決定する」(ビザンツ)
「サッカーでの成功の秘密は、つねにトレーニングに求められる」(ベーンハッカー)
では、ここから一緒に考えてみましょう。
ゲーム(試合)を振り返る
最近の試合を振り返ってください。
または、忘れられない試合を振り返ってください。
試合に勝つことはできましたか?
試合中、走り続けることができましたか?
相手とのマッチアップ(1v1)に勝つことはできましたか?
作戦通りに試合を進めることができましたか?
試合中にどこか痛めていませんか?
サッカーが上手くなりたい。
フィジカルトレーニング=サッカーが上手くなる
では、ありません。(勿論、一つの要素ではあります)
サッカーを構成する要素
・フィジカル(体力)
・タクティカル(戦術)
・テクニック(技術)
・メンタル(心理)
・状況把握
等、様々な要素があり、改善点があった場合に、
改善策を見つけることは簡単ではありません。
問題点を細分化することで、
課題の要点を絞り、改善に向けてチャレンジする。
ということは、とても重要です。
チャレンジして、成功すれば、それでオッケー!
失敗しても、再度考えて、違う課題に取り組めばいいのです。
それは、同じところをぐるぐる回っているわけではなくて。
着実に前に進んでいます。
スピードを向上する
一緒に、考えてみよう。
試合
夏の選手権地区予選 決勝戦 (左サイドバック フル出場)
結果
敗戦 0-1
課題状況
右サイドからのクロス シュート ゴール決められた
問題
マッチアップの右サイドの選手に裏を取られ、クロスを上げられた
課題
①スピードが遅い ②予測ができていない ③味方の位置を確認していない(ボールウォッチャーになった) ④正しいポジションを取れていない ⑤動き出しが遅い
取り組む内容(自分で選択して決定する)
①スピードを向上する
という、思考過程を経て、「スピードを向上する」という課題が、
より有意義なものになるという考え方もあります。
このようにいくつか課題を抽出すると、
目標が明確になり、アプローチもブレにくくなります。
評価
目標を明確にしたら必ず評価をしてください。
「スピードを向上する」のであれば、20m走のタイムを計る
「パワーを向上する」のであれば、ジャンプの高さを計る
トレーニングを行なった成果が、結果としてわかるように。
目標を定め、トレーニングプログラムを行なっていきます。
一定期間が経過した時に、ゲーム(試合)の中でスピードが早くなったと感じた。
→スピードが早くなったからなのか?
→予測ができていたからなのか?
→相手の位置を把握していたからなのか?…
結果、よくなれば良いのですが。
一定期間が経過しても、ゲーム(試合)の中でスピードが遅いと感じた。
→スピードが上がっていないのか?(トレーニングの内容に問題あり)
→スピードを継続できないのか?(持久力が問題)
評価をしていないと、スピードが向上したかもわからないまま。
スピードが向上したにも関わらず、スピードのトレーニングを継続してしまい、
他の要素(フィジカル(体力)・タクティカル(戦術)・テクニック(技術)・メンタル(心理)・状況把握)に問題があることに気づくことができないかもしれません。
課題を明確にしたら、評価をしてください。
プログラムを決定し、実行したら、再度評価をしてください。
それだけで、トレーニングの質が。
またひとつ上がるはず。
「感謝」
今日も、感謝の気持ちを忘れずに。
素敵な1日を過ごしてください。
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