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「本の感想」のブリコラージュ

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僕のnoteのメインコンテンツ、本の感想の記事を集めたマガジンです。
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記事一覧

SFから「人知を超える」を考える─三体 劉 慈欣

最近noteの更新が少なかった理由のひとつ。 それは「三体」を読み始めたから! 最近随所で話…

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脳を叩き起こされる怪本。「自由からの解放」という逆説を考える ─ 暇と退屈の倫理…

本日も大変お疲れさまでした。 家に帰ってきて、食事も入浴も済ませて、楽な格好でいつもの椅…

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学び、感じる人への贈り物──正義と微笑 太宰治

今日紹介するのは、太宰治の『正義と微笑』という作品です。 新潮文庫の『パンドラの匣』など…

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詩から「ことば」の力を考える─afterward 松浦寿輝

このところ、詩の良さに目覚めつつあります。 以前は、読んでも情報として汲み取れない所が多…

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SFサスペンスに乗せて「シュルレアリスム」に浸る──幻詩狩り 川又千秋

今日も一日、おつかれさまでした。 少しづつ書き溜めている本の感想note。 今日はSF作品の感…

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数学から「生きる使命」を考える─哲学的な何か、あと数学とか 飲茶 著

だれにも簡単に見える数式の正体は、悪魔のささやき。 そそのかされた天才数学家たちは、 「生…

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「かけがえのないもの」を考える ─ 『断片的なものの社会学』 岸政彦 著

物心がついて、自分の足で行ける範囲を見て回るようになった頃。 あらゆるものが刺激的で素晴らしく、ときには恐ろしく思えました。 汲めども尽きぬ好奇心。心をいっぱいにして、 今では気にもとめないようなものを見ては目を輝かせていました。 そして、この道の先には何があるんだろう。 空の向こうには何があるんだろう。と、 ぽつねんと、夢想していました。 さらに成長すると、もう少し現実を捉えられるようになりました。 自分の過ごす町の全てを歩いて回るのも大変なのに、 この、どうやらかなり広

全体主義から「現実とは?」を考える─1984 ジョージ・オーウェル

SF小説というジャンルにはあまり馴染みがありませんでした。 どちらかといえば、人間の人生を…

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終末系SFから「仮説の限界」を考える──ホモ・ミラビリス 福原法夫

1984 (ジョージオーウェル)を読み終わると、タイトルの本がサジェストされてきました。 以前…

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恋をして失ったものと残ったものを考える─マノン・レスコー / プレヴォ

恋という身体反応 恋は普遍的なテーマです。 多くの人が、一度は経験したことがあるはずの、 …

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