話芸の奥深さと面白さに触れた

「ボンクラージユ 2024年夏/活弁つき無声映画上映会」@壱岐坂ボンクラージユに行った。

ボンクラージユの店主の藤井さんは古い映画、特に無声映画のピアノ伴奏つき上映会に力を入れている。昨日初めて行くことができたが、予想を遥かに上回る面白さだった。

上映作品は片岡千恵蔵主演、1932年制作の『国士無双』短縮版。弁士は若干24歳の尾田直彪さん。メアリー・ビックフォード主演、1912年制作『シンデレラ』。弁士は昨日の主任弁士の坂本頼光さん。ピアノ演奏はどちらも神崎えりさん。

映画自体の奇想天外さ(特に『国士無双』)もさることながら弁士の話芸と神崎さんの絶妙な演奏にすっかり魅せられた。

ボンクラージユでの映画企画にはまた行きたい。坂本頼光さんが出演することもある新宿の末広亭にも行って幅広い話芸に触れたい。坂本頼光さんが『シンデレラ』のまくらで触れたフリーアナウンサーの清野茂樹さんの実況アナウンス芸(自分と会場の客や会場内の状況の実況から始まるらしい)を生で聴きたい。

帰り際に藤井さんに「落語会もやっているからジャズよりこっちに来てよ」と言われた。納得だ。ジャズも面白いが話芸も奥深く面白い。

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