神と動物の仔

つくづく人間は神と人間の中間存在だなと思う。
神の定義は永遠に価値が認められるものの創出、美学や美のあるものの創出、動物の域を超えて永遠に限りなく近づこうとする意志、そんな感じ。若いときはとにかく神に憧れ神を目指してしまう。それはこの作品がもっとよくなるためには徹夜も厭わずに創作してしまうし、この神を目指す日々は永遠に続くものだと思ってしまう。神に心酔しひたすら神に近づく日々は幸福でもある。
ただし神に近づくほど動物である自分が浮き彫りになる、そして自分の死をもって神を目指す世界とは切り離されてしまうのだ。
やっぱ動物のようにただ懸命生きて、天命のときが来たら静かに受け入れる、そのような動物としての人間の側面も意識せざるを得ないよなぁとも思う。

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