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映画「奇才 ヘンリーシュガーの物語」

4月が始まりましたね。皆様お忙しい日々をお過ごしのことと思います。
今日は、2024アカデミー賞で短編実写映画賞を受賞した、 ウェス・アンダーソン監督のNetflix映画「奇才 ヘンリーシュガーの物語」を紹介します。39分間の作品です。


STORY


大金持ちで働いたことがないヘンリーシュガー(ベネディクト・カンバーバッチ)はある日、目を使わずに目隠しをして物を見ることができる奇術師の話を知り、透視能力を習得してお金儲けをすること考えます。

その修行は散漫な人間の心を、何十年もかけて一つの事柄に集中させるものでした。


努力の末、透視能力を身につけたヘンリーシュガーはカジノで大金を手にします。

原作は「チャーリーとチョコレート工場」のロアルド・ダール。背景の舞台装置を黒子のような役者さんが上に左右に動かして物語は進みます。まるでアートを見ているような作品です。
登場人物はカメラ目線で語りかけ、どこまでもユニークです。

ヘンリーシュガーは妻とお金を分けるのが嫌なので独身です。お金持ちなのは父親のおかげです。
透視能力を使って大金を手にしたヘンリーシュガーは喜ぶどころか気が滅入ります。賭けても勝つと知っていて、楽しくないのです。


虚しくっなったヘンリーシュガーは、窓から札束をばらまくと、やってきた警官に怒られて、その警官の言葉に衝撃を受けます。


不思議なことに人は、誰かが何気なく口にした言葉や、偶然耳にした映画やドラマのセリフが苦難を乗り越えるヒントになったり、勇気が湧いたり、ひらめきになることがあります。

ひらめきを信じて行動を起こしたヘンリーシュガーに新たな人生が開けます。



私の今の人生がやがて終わりを告げて、もし来世を選べるならば、また自分に生まれ変わりたいとは自信を持っては言えませんが、努力する才能があるヘンリーシュガーさんは、もし来世を選べるならば、また透視能力を磨く人生を選ぶのでしょうか。


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