初めてのm-ECT(修正型電気けいれん療法)

去年の5月から1か月半、関西の大きな病院の精神科に入院しました。
散歩することができるので、開放病棟になりますね。
スマホもOK、パソコンやゲームの持ち込みもOKの、ゆるっとした病院です。

そこで、m-ECTを受けました。

泣きわめくほど待ちに待った、m-ECT


修正型電気けいれん療法。
これが受けたくて受けたくて、いろんな精神病院を渡り歩きました。
5軒くらいまわった気がします。もっとだったかな…。
当時のかかりつけの医師ではm-ECTの病院の紹介をしてくれず、自分でネットで調べて問い合わせる、つらい日々でした。

他の病院では、
「うちでは受けられません」
「入院してる人じゃないと」
「もっとひどい状態の人じゃないと」
などと言われまくり、

半年も診察に通わせておいて、
「半年も通って来れる人は元気。だから受けられない」
と言われたこともありました。
この時は悔しくて悲しくて、帰りの待合室で大泣きしたのを覚えています。

m-ECTを受けられる病院


そしてなんとか、受けられる病院を見つけたわけです。
そこは大病院で、「通っている病院からの紹介をお願いします」と言われました。
そして当時通っていた病院から紹介してもらい、受けられることになりました。

双極性障害を患って、約18年。
どうにか寛解したくて、探し回った結果、報われました。

m-ECTを受ける人は個室が与えられるとのことで、気を遣う大部屋じゃなくてよかったなあと思いました。
入院してすぐ受けられるのではなく、薬剤調整をして、一週間後から始まりました。


m-ECTって、どんな手術?


精神科の唯一の手術、修正型電気けいれん療法は朝からになります。
だいたい、8:45からです。ECTを受ける患者が複数いると、ずれる場合もあります。
看護師さんが持ってきた患者衣に着替え、手術室に向かいます。
何人もの医師や看護師が集まる中、手術台に寝かせられ、点滴を打ちます。
全身麻酔です。
心電図や、こめかみに電極、呼吸器をあてられ、名前の確認と、手術名の確認をされ、点滴で眠くなる薬が入ってきます。

気がつき、目が覚めると自分の部屋の中、ベッドの上です。
点滴が刺さっていて、これが終わるまでベッドから動けません。

これを週に2回、火曜日と金曜日、10回行います。
強く希望すれば12回受けることもできますが、(8回~12回受けることが出来ます)
1回目の時は、私は10回受けることにしました。

一緒に受けていた患者さんの知り合いは、1年ごとに受けにくるんだとか。
(のちに、私は半年後に2回目を受けに来ることになるのですが……)

m-ECTを受けて、変わった?


m-ECTを受けて変わったことといえば、寝たきりではなくなったことです。
引きこもりだったのが、外にも出るように。
料理もまったく出来なかったのですが、作るように。

シャワーは週に1度だったのが、週3回に。

大きいのは、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬を止められたこと。
ふつう、ベンゾ系の薬は止められないそうです。
ECTを受けるには、ベンゾ系の薬を止めないといけないので、先生がそのように調整します。

迷っている人がいたら、m-ECT受けた方がいいよ!と勧めます。

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