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面白くなれない私はどうしたらいいの

一つ前の記事で書いた、逃げるは恥だが役に立つ?的な教訓を活かすときが意外にもすぐにやってきたようだった。

私の職場

今年の春から新卒で大阪で働き始めた私だが、思い返すと、始めその勢いにびっくりさせられたのを思い出した。業務のおばちゃんたちは、ザ大阪のおばちゃんという感じで、電話対応も東京のそれとはおそらく全然違うと思うし、常に冗談を言っているという感じ。あと、何でも割とオブラートとかなくはっきり言われるので最初メンタルやられまくっていた。面白いことを言えなければ、大阪ではやっていけないかもしれないと謎に不安を感じたくらいだった。

幸い?なのか同期の男の子はおもしろいことをがんがん言うタイプの子ではなかったのでまだ気持ちは楽だった。別におもしろいことを聞いている分には楽しいので問題はなかったのだが・・・

おもしろくなれない

私がこの問題について悩み始めたのは、一人の上司の影響である。
その方は、いわゆる大阪のおじちゃんという感じでこてこての大阪弁を話していて、すごくフレンドリー。仕事はおもろくてなんぼや的なことを信念に持っている。

そのおじちゃんは年齢的には定年を超えているようだが、色々上の立場も経験して、(詳しいことはあまり知らないのだが色々あったらしく?)今は平社員として配置されているらしかった。

ひょんなことからおじちゃんが私の出身高校のこと(進学校と呼ばれる部類なのだが)を知っていたようで、私がおじちゃんの言う冗談に上手く反応できないと、ことあるごとに「進学校はおもろいこと言う人おらへんのやろ」とか「○○ちゃんはまじめすぎるで」とか私からしたら嫌みでしかないことを言うようになった。私はただ笑顔で聞き流すしかできない。

それくらいなら、まだ流しておけば我慢できる範疇だったのだが、私がストレスで悩まされるようになったのは、12月。
業務内容が同期と交代になり、お昼休憩の時間が変わったことで先輩たちと一緒にお昼ご飯を食べるようになった。

おじちゃんは他の男の先輩たちからはあまり好かれていないのか、私と年の近い女の先輩2人に混じってお昼ご飯を食べるようになっていて、そこに私が加わる形になった。

そこでは、おじちゃんの昔話や、要約するとおもろくないとあかんでと言い聞かせる話を聞かされた(私からしたら嫌みにしか聞こえない)。

素直にうんうんと話を聞いているだけではだめなのだ。常に冗談を言わないといけない環境にお昼休憩を終える頃には私はぐったりだった。2人の先輩は冗談を上手く言えるタイプだったり天然だったりと、おじちゃんに気に入られているようだった。

別におじちゃんのことを悪人だというわけではない。分からないことは聞いたら教えてくれるし、おもしろく楽しく過ごしたいという信念の持ち主であるだけなのかもしれない。

でも私からしたら毎日、軽く人格否定をされているような感覚で、心を開けるような気もしなかった。おもしろくなれない自分が悪いのかもしれない。私は、人見知りは克服したつもりではいたが、それでも心を開けていない人に打ち解けるのが苦手だ。
自分らしくいれない環境で過ごすことが苦痛でしかなくて、1週間もすると会社から帰って夜ご飯を食べる気力もなくなるくらいにメンタル的にやられてきているなということを自分で感じ始めていた。

逃げる

私は開き直って、逃げることにした。
面白くなれないもんは面白くなれないんだから。

わざわざ朝早く起きてお弁当作って、こんな嫌みを言われながらお昼の時間を過ごすくらいなら逃げても良いんじゃないか?
開き直る余裕はあったようだった。
そう思ったら即行動せずにはいられず、逃げてみた

私の家は会社から徒歩10分。だから、特に何も言わず家に帰ってお昼ご飯を食べてみた。「逃げてみた」というには大げさかもしれないが、私にとってはまあまあ大きな一歩だった。
先輩とかおじちゃんに避けていることが伝わるかもなぁという一抹の不安はあったが、いったん逃げてみるとすっきりした。
もちろん業務の中で先輩やおじちゃんに教えてもらわないといけないこととか話さないといけないことはあるが、何事もないかのように接するようにすればよい。もし、何か聞かれればお弁当作るのが大変だからとかなんとか適当に言えば良いだろう。今後は週2・3で家に帰るようにしようかなと考えている。

という、まぁ内容的にはたいした行動をしたわけではないが、意外にも逃げ道はあるということである。自分を責めすぎずにいられたのは、幸いにも適度な自己肯定感があったということなのだろうか。まぁ、逃げるのも悪くないのはたしかである。

※ちょっと逃げ道っぽい写真をチョイスしてみた。(滋賀県某所)


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