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モテ期は到来している

2021年の恋愛を振り返ると、3月に1年くらい付き合った彼氏と別れて、そこから新しい彼氏はできなかった。一見、ダメダメ。

幸い、社会人一年目のクリスマスである今年は、最近彼氏と別れてしまった17年来の友達と過ごすことになった。25日、友達がリサーチしてくれていた美味しい定食屋さんでお昼ご飯を食べたあと、通りすがりで占い屋の看板を見つけた。予定にはなかったが、せっかくだからと勢いで占い屋に行くことになった。私は朝のテレビでやっているような占いコーナーを除いて、占いに足を踏み入れるのは初めてだった。ちょっと興味は前からあったのでうきうきだった。

その占い屋は最近できたらしく、最初の5分は無料というサービスをしていた。10分延長するごとに1300円という価格設定。
私は友達と一緒に入って見てもらうと思っていたが、一人一人別々の先生にというふうに受付の方に説明を受けて、待機中だった3人の先生からそれぞれ直感で指名をしてブースに入った。

私の友達は、彼氏と別れたばかりでまだまだ未練もあるらしくそんな話が横のブースから聞こえてくる。長くなりそうだ。
一方、私は延長しても良いかなとは思っていたが、聞きたいことが聞ければ5分で抜けようと思っていた。

ブースに入って椅子に座ると、「何聞きたい?、恋愛?」と品良いおばちゃんに聞かれる。「はい。」とうなずくと、彼氏?とか詳細について聞かれたので、マッチングアプリで出会った気になる彼とのことについて少し話した。

客観的に見たら全然良くない相手というのは分かっているけど、盲目的に好きだということ。ときめきを与えられて沼から抜けられなくなっているということ。2回目に会ったときから家に行っていい?って誘ってきたし、チュウまでしてしまった。なのに、付き合う気は全く見せてくれないし、全然遊びに誘ってくれない。案の定、クリスマスだって・・・。連絡を取り始めてから6ヶ月(LINEでのやりとりはずっと続いているが実際会ったのは4回だけ)。このままだらだら関係を続けることに疑問を抱きつつも、重い話をしてこの関係を壊してしまうことの方が怖くなってしまっていること。

5分しかないのでかいつまんで話した。すると、「じゃあ、彼がどんな人なのかをカードで占いましょうか」と言って、カードをシャッフルし始めた。何度か右か左どっちがいい?と聞かれたり、占いらしいことが目前で行われた。

「彼は欲の塊って出てるわ。」
最初は遊びで来ているけど、そこから本当の恋が始まることもあるよ的なことを言われた。でも自分の身は自分で守ってね、とも。まぁ、そうだろうなという感じのことを言われた。

来年、モテ期来るよ。今年もモテ期だったんだよ。今年は何か長く続けるというよりは色々試してみる年だったんだよ。
これはちょっと嬉しかった。ちょっと自分でも思っていることを言われて嬉しくなってしまった。今年は彼氏と別れたし新しい彼氏もできなかった。けど、マッチングアプリで複数の人と会って、恋愛経験の少ない自分にとって素養になったのには間違いなかった。自分はこんなことをされると嬉しいとか、こういうタイプの人は苦手なんだとか、知らなかっただけこんなタイプの人がいるんだとか、ときめきってこういうことなんだ、とか。

形として続きはしていないものの、明らかに世界が広がった?気はする。マッチングアプリとそうでないのも合わせて、今までの人生の中で男の人と2人で会う回数はいちばん多かった。
これはある意味、モテ期と言えるのかも?とちょっと思った。普通に考えて、ただただ周りから誘われまくるなんてことは相当な美人にしか起こらないことではないか。

どんなことにしろ自分から動き始めないと何も始まらない。(これは大学時代の一番の教訓でもあるのだが)。マッチングアプリ以外で会うことになった男の人も、自分にそんな気はなかったとしても、なんらかの形で自分が行動したところから始まっている気はした。

だから、ある程度の運要素?はあるにしても、「モテ期は自分で生み出せるものかもしれない。いや、そうしないと生み出せないものなのかもしれない。」という謎の結論に至ったクリスマスだった。

p.s.
友達は20分延長したようで、5分の無料時間でブースを出た私は入り口横の狭い待合で寒い風にあたりながら約20分間友達を待った。
暇すぎて、スマホで占い師のなり方を調べたりしていた。前、小説で読んだだけなので実際の所は分からないが、人を見る目を養っていくとその人の話し方や仕草である程度の性格や行動パターンを推測できるらしい。話を引き出したり、その人の悩みを聞いてそれっぽい(と言ったら失礼かもしれないが)助言ができるのってすごく憧れるスキルだなと思う。
できることなら占い師に転身しようかななんて思ったりしていたら、友達がブースから出てきたので残りのクリスマスを一緒に楽しんだ。

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