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落語に出会う

着付け教室の通うにはとか、着付師になるには…
みたいなタイトルばかり書いておりましたが、いきなり異色な?
タイトルです。
私と着付けには落語が切っても切れないきっかけとなりました。

落語は笑点を見る程度。
昔は笑点は60分くらい時間枠がありましたので、落語、漫才、大喜利という
ラインナップでしたので、そこで落語を聞く程度。
通でもなんでもないです。

そんな私と落語の出会いは・・・・
名古屋に住んでいた時に私は、社会人演劇に携わっておりました。
着物を習い出した頃、ちょうどこんなメールが回って来ました。
「俳優が演じる落語会をします。出演者・スタッフ募集」
ふむ。確かに落語は演劇人としてスキルというか、一般常識的な学びだろう。
ただ、これは名古屋でも人気の俳優がやればいい。
私は勉強のために着付けのスタッフとして潜り込もう。
と、名古屋の演劇界隈では知らない人がいない・・・。というぐらいの
演出家が企画したこの会の説明会に怖れ知らずに申し込んだのがきっかけでした。

まあ・・・。色々ありまして、この落語会にでる事となりまして、
その後はスタッフとして着付けの手伝いをするようになりました。
ここで本当に勉強をさせていただき、たくさんの男性を着付けさせていただいたので、男性着付けもできる人という認識ができました。
回が進んでいくうちに、いろんな出演者がいて、俳優だから着物もお話に近いものがいいだとか、中には踊るし足あげるから帯の位置は高くしてくれとか…
うん?落語なのに踊る?どういうことだ?
なんていう普通の訪問着の着付けばかりをやっていたら出会うことのない
着付けの世界に先に来てしまったのです(笑)

私もそれなりにうまくなっていき…回を重ねると女性出演者が多い回も
あれば仕事が多い。半幅帯の出演者なら誰一人同じ結びでは出さない。
あくまでも話ベースで作りますと、出演者のテンションは上がります。
いつもと雰囲気が違う出演者の姿にお客さんも出演者も喜んでいただけたら、
私もいい仕事をしたと満足したものです。

この会に参加したことが、私の着付けへの出会いであることは間違いございません。

決して役になるわけではない。衣装ではない。そんな不思議な話芸の世界。
この世界の魅力に着物がなければ私も出会うことはなかったんだろうな。
とまた、新しい出会いのお話でした。

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