高校の時に書いた作文

学校名は(この高校)とします。


私は、この高校でできた友達がとても大事です。
中学の友達とは違った良さがあります。一つ、どこが違うかの例を挙げたいと思います。
まず、この高校は、普通校とは違う定時制なので、なんらかの事情を抱えた生徒が多いと思います。私もその中の一人で、朝が起きづらく、寛解状態ではあるけれど、持病があり、体力があまりありません。中学生の時、私が体調面や精神面の相談を友達にすると、心配してくれたり、大変だね、と声を掛けてくれました。一方で、高校の友達の場合は、相手も同じ悩みや、似たような悩みを持っているケースが多いので、共感してくれたり、経験談を聞けたりします。
それぞれいい所があって、自分は周りの人達に恵まれていると思います。
私の周りの友達は、私と一緒で繊細な人が多く、誰かが傷ついた時には労わって、友達同士で癒しになるぬいぐるみを買いに行ったり、ドーナツを食べに行ったり、ゲームや電話をして気分転換をしたりと、みんなで支え合って毎日過ごしています。個性が強い人が多いので、それ故引き起こしてしまういざこざも多々あるけれど、発展途上ならではの不器用で理不尽な出来事も、なんだかんだ愛しいと思えます。
私は今、高校卒業と社会人になることを目の前にして、過去を振り返ることがよくあります。中学生の私は、なぜ皆みたいに毎日朝から元気に登校することができないのか、なぜ吹奏楽部の練習に参加することができないのか、なぜ自分は弱いのか。こんなことを考えていました。弱いことは不自由で、強いに越したことはない、と。
最初にお伝えしましたが、私には、持病があります。中学一年生の時に発病しました。ネフローゼ症候群といって、何度か入院することもあり、学校を休みがちになりました。そのうえ、強いステロイド剤を服用していたので、副作用で、とてもストレスがかかっていました。

当時吹奏楽部に入部していたのですが、部活も休みがちで、練習に充分に参加できないことが多々ありました。申し訳ない気持ちとやるせない気持ちでいっぱいでした。自分は弱いせいで、何も頑張れていないと思っていました。でも、今思えば、あの時の自分はたしかに頑張っていたと、認めてあげてもいいんじゃないかと思います。なぜずっと頑張れていないと思っていたかというと、それは、他の人と比べてしまっていたからだと思います。自分のできないことに焦りすぎて、自分自身を見つめられていなかったのではないかと思います。体調のことは、途中から同じパートのメンバーに伝えるようにしました。するとメンバーは、私のできない部分を知ってくれて、私のペースを理解してくれるようになりました。そこで私は、弱さを伝えることの大切さを実感することができました。あの時は考える余裕がなかったけれど、周りの人達が、当時自分を気遣ってくれていたことがよくわかりました。中学卒業後も、同じパートの人達は、当時と同じように心配してくれます。この高校の友達も、私のペースを知ってくれた上で、色々なサポートをしてくれます。先生方にも沢山お世話になっています。自分の体調などでベストを尽くせないとき、待っていてくれる周りの人達に支えられているから、私も支える側になりたいと、日々思っています。高校では、自分のできないことを理解し、伝えることができるようになりました。自分の出来ないことを理解することができれば、人の事情を推し量ることもできるようになります。弱みを見せられる人達がいて、それを駄目だなぁと笑い合って癒しあって、その中で、自分で自分の弱さを理解することができる。そして、弱さを認め、より深く自分と向き合える。

弱みは強みなんです。 隠さなくてもよくて、 それを生活の中でどう活かすかだと思います。 私はどうしても弱い自分をやるせなく思う時があります。 けれど、 それを理解することが出来たら、 そこからが人間が成長できる転機になると思うのです。 他を伸ばすか、 原因を突き止めて改善するか、 ひたすら悩むか。 色々あると思います。 弱みをなくすことが全てではないと思います。 逃げるにしろ向き合うにしろ、そのことに対しての受け止め方が、自分のアイデンティティを作っていくんだと思います。 そうして得た自分らしさを持って、 人生で活かすことが、 弱みを強みに変えることだと思います。
私はこの高校で過ごして、たくさんの人達と出会い、弱みは強みであるという考えを持つことができました。 これからたくさん挫折をすることがあると思います。 けれど、 誰かに助けられて生きていきます。 自立というのは、全て自分の力で立つということではなく、 助けを求める力を身につけることでもあると思うのです。 そして、 私自身も誰かの弱みを強みに変える手助けをしたいです。 高校で過ごした日々という強みを持って、 頑張っていきたいと思います。

弱くて強い私でいたいです。


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